初めてのヨグソミネバリ
2016 / 11 / 05 ( Sat )
森林インストラクター仲間との観察会で、八溝山を歩きました。
中腹にある日輪寺から歩き始めます。

森に入ると、まだ紅葉には少し早いように見えますが、ハウチワカエデが
ひときわ鮮やかな紅葉を見せていました。
2ハウチワカエデ

この木なんの木か、しばしみんなで悩みました。
白っぽい樹肌がイヌザクラに似ていると感じましたが、高木性の樹木は
葉が落ちて確認しようがありません。
一人が、樹皮を少し削り匂いからミズメであることを確認しました。
ミズメは、別名ヨグソミネバリといい、枝や樹皮に鎮痛消炎剤に使われる
サロメチールに似た匂いがあります。
3ミズメ

林内の倒木に、キノコがびっしりとついていました。
これはヌメリスギタケモドキで、おいしい食菌です。
4ヌメリスギタケモドキ



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初見参の黄色い花
2016 / 09 / 10 ( Sat )
恒例の、筑波山秋の花観察会です。
この日は、一般参加者と会員の26人で、つくば高原キャンプから
東筑波ハイキングコースを歩きます。
つつじヶ丘からロープウェイに乗り、女体山へ。
そこから、キャンプ場コースを戻ります。

この時期は、キク科やシソ科の花が多くみられます。
道を歩きながら、黄色い花が咲いているのを見つけました。
ほとんど見逃しそうな小さな花で、私は初めて見ました。
同行のインストラクターに聞くと、カラスノゴマということです。
1カラスノゴマ

カラスノゴマ(烏の胡麻)は、この時期によくみられるフヨウや
ムクゲと同じ仲間のアオイ科です。
長く突き出したものは、仮雄しべと呼ばれるものです。
雄しべは10~15個あり、その間に突き出た仮雄しべが5個あるのが、
カラスノゴマの特徴のようです。
仮雄しべとは、花粉をつくる機能が発達しない器官で、雄花と
雌花が別々な雌雄異花と呼ばれるに多いようです。
勉強になりました。
2カラスノゴマ
20 : 58 : 56 | 森林インストラクタ- | トラックバック(0) |  コメントはこちらから(0)  | page top↑
筑波山で秋の花
2016 / 09 / 03 ( Sat )
1週間後に予定されている「筑波山秋の野の花観察会」の下見に、森林
インストラクター仲間で、筑波山を歩いてきました。
つくば高原キャンプ場から、裏筑波といわれるルートを歩き、つつじヶ丘
からロープウェイで女体山へ向かいます。

歩き始めると、たくさんのマツカゼソウが見られます。
マツカゼソウは、柑橘類の果樹であるミカンと同じ仲間です。
まだ少し開花には早いようですが、さわやかさを感じる葉には、ミカン科の
特徴である油点と呼ばれる組織があります。
1マツカゼソウ

この花は、シソ科のジャコウソウです。
じゃ香の香りとかいう香料があるそうで、そこから名前が付けられた
ようですが、それほどの香りは感じられません。
2ジャコウソウ

ツクバネソウは初夏に地味な花を咲かせますが、果実は羽根突きの
羽根によく似た黒い実をつけます。
写真は、果実が落下した後です。
3ツクバネソウ

ヤブマメも咲いていました。
4ヤブマメ

ギンリョウソウモドキです。
春から夏にかけて見られるギンリョウソウに対し、夏から秋に見られる
ことから、アキノギンリョウソウとも呼ばれています。
ギンリョウソウとアキノギンリョウソウは、果実の違いにあります。
ギンリョウソウはトマトやカキ、ミカンなどのフルーツに見られるように、
液果と呼ばれます。
アキノギンリョウソウは、果実がアサガオのように乾燥し、裂けて種子
を放出する蒴果 (さくか) と呼ばれます。
5ギンリョウソウモドキ

やっと見ることができました。
セイタカアワダチソウをブタクサと呼ぶ人もいますが、これがブタクサです。
6ブタクサ

山中では、たくさんの大きな石が見られます。
これは山の上の方から転がってきた転石で、筑波山上部の岩体を
形成するはんれい岩と呼ばれるものです。地下深くでマグマが
ゆっくりと冷えて固まったものです。
7転石
20 : 22 : 39 | 森林インストラクタ- | トラックバック(0) |  コメントはこちらから(0)  | page top↑
御前山観察会
2016 / 04 / 30 ( Sat )
城里町の御前山を歩いてきました。
「森林インストラクターと歩く御前山観察会」と銘打った観察会には、
36人が集まりました。
ハイキングコースを東登山口から西登山口に下り、皇都川に沿って
集合場所の河川敷駐車場に戻るコースです。

トウゴクサバノオ (東国鯖の尾) は、キンポウゲ科の植物で可愛らしい
花ですが、なんせ小さな花で、標準レンズでは難しいものがあります。
1トウゴクサバノオ

カテンソウ (花点草) は、大きな鋸歯があり、光沢のある葉の中に
小さな花をつけます。
2カテンソウ

ミヤマナルコユリ (深山鳴子百合) は、ユリ科の植物で、この時期に
咲くホウチャクソウやアマドコロ、ナルコユリなどと花が似ていますが、
それぞれの特徴を知ると、容易に同定できます。
3ミヤマナルコユリ

シロバナニシキゴロモ (白花錦衣) です。
ニシキゴロモの白花の品種を呼ぶようです。
4シロバナニシキゴロモ

オオバタネツケバナ (大葉種漬花) です。
タネツケバナに比べて、大きく強そうな感じを受けます。
5オオバタネツケバナ

沢沿いの道に、タチガシワ (立柏) を見つけました。
ツンと立ち上がった茎の先に、小さな花をたくさんつけています。
6タチガシワ

ラショウモンカズラ (羅生門蔓) とは、仰々しい名前ですが、
シソ科の植物です。
7ラショウモンカズラ

皇都川沿いの道には、アブラナ科のコンロンソウ (崑崙草) が
たくさん咲いていました。
8コンロンソウ
18 : 57 : 40 | 森林インストラクタ- | トラックバック(0) |  コメントはこちらから(2)  | page top↑
これがブナ?
2016 / 04 / 25 ( Mon )
太平洋に面する茨城県は、3つの気候帯が分布します。
海岸沿いの低地では、九州の海岸沿いから続く暖温帯
常緑広葉樹林帯 (照葉樹林帯) 、暖温帯落葉広葉樹林帯、
それに冷温帯落葉広葉樹林帯です。
冷温帯落葉広葉樹林帯はブナ帯とも呼ばれます。
茨城県では、筑波山や県北の標高の高い山では、ブナや
ミズナラなどの生育が見られます。
1ブナ

実生から発芽したばかりのブナです。
双葉とも呼ばれる2枚の子葉を広げています。
子葉が2枚あることから、双子葉植物と呼ばれます。
葉の間にみられる赤っぽいものが、成長して本葉となります。
2ブナの実生

ルイヨウボタン(類葉牡丹)は、葉の形がボタンの葉に似ているという
ことから、名づけられました。
3ルイヨウボタン

ウスバサイシン (薄葉細辛) は、根や根茎が漢方薬として使われます。
同じ仲間には、徳川家の御紋として知られる「三葉葵」のモデルとなった、
フタバアオイなどがあります。
4ウスバサイシン

シロバナエンレイソウ (白花延齢草) です。
茨城県の準絶滅危惧種に指定されています。
準絶滅危惧種とは、「存続基盤が脆弱な種。現時点での絶滅危険度は
小さいが,生育条件の変化によっては「絶滅危惧」として上位ランクに
移行する要素を有するもの」 とあります。
5シロバナエンレイソウ

ツルキンバイ (蔓金梅) です。
バラ科の植物で、よく似た花にミツバツチグリがあります。
葉の鋸歯や花弁の形などで、違いが分かります。
6ツルキンバイ

林の中にホソバノアマナ (細葉の甘菜) がひっそりと咲いていました。
茨城県の絶滅危惧種であり、あまり人目につかずに咲き続けてほしい
と思いました。
7ホソバアマナ
11 : 38 : 18 | 森林インストラクタ- | トラックバック(0) |  コメントはこちらから(2)  | page top↑
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