ブナが覆う修験の道
2017 / 05 / 05 ( Fri )
茨城の自然100選を訪ねて。
筑波連山の一つである加波山は、修験道の霊山として知られて
いました。

江戸時代以前までは、加波山大権現と呼ばれる神社でした。
江戸時代になると、中宮、本宮、新宮をそれぞれ別な寺院が納め、
3社に分かれました。
しかし、明治新政府が神仏分離令を出し、これまで続いてきた神仏
習合を禁じたのです。
現在は、加波山神社中宮が加波山神社、本宮が加波山三枝祇
(さえなづみ) 神社本宮、そして親宮が加波山三枝祇神社親宮のことを
いいます。  (つくば新聞より)

左が中宮拝殿、右が親宮拝殿です。
1加波山神社拝殿

中宮拝殿と親宮拝殿の間につくられた道を登ると、山頂には、
本宮が祀られています。
2加波山神社本宮

山頂付近ではブナが多く見られ、この時期新緑を展開しています。
4ブナ

山頂付近には、新緑に混じりヤマザクラも見られます。
木々の間からは、燕山(つばくろさん)と山頂の電波塔です。
5新緑

新緑に混じり鮮やかな赤紫色の花を見せるのは、
トウゴクミツバツツジです。
6トウゴクミツバツツジ

この付近は、良質な花こう岩の山地としても知られています。
加波山花こう岩は真壁石とも呼ばれ、迎賓館などの建築にも
使われています。
山頂付近では、節理の発達した巨石が多く見られます。
7花こう岩

加波山は、歴史的にも知られた山です。
明治時代、自由民権運動が高まり、「加波山事件」が起こりました。
しかし、計画した自由党員は追い詰められ、ここ加波山に
立てこもり決起を呼びかけたが失敗し、彼らは処刑されました。
彼らが掲げた自由の旗を象徴する「旗立石 (はたたていし) 」です。
3旗立石

追い詰められた自由党員は、「圧制政府転覆」「自由の魁」などの
旗を掲げました。
ここには、「自由の魁」と彫られた花こう岩があります。
8自由の魁
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安産、子育ての観音様
2017 / 05 / 05 ( Fri )
茨城の自然100選を訪ねて、筑波連山北部の山、桜川市の雨引山を
歩いてきました。

平安時代初期、嵯峨天皇の時代、大干ばつで国中が飢饉に見舞われ
ました。
この時、天皇が自ら写経し、この山で雨が降ることを祈らせた、との
言い伝えがあり、山号の雨引山はここからきたようです。

厄除けの石段といわれる145段の石段の両側には、3000株のアジサイが
植えられ、参詣する人々を迎えています。
1石段

山門から石段を登ると、右手に鐘楼堂 (しょうろうどう) が見えます。
2鐘楼堂

朱塗りされた荘厳な仁王門には、二体の仁王像が祀られています
3仁王門


一般的には雨引観音と呼ばれていますが、雨引山楽法寺という
真言宗の寺院です。
4本堂-観音堂

境内には、クジャクが放し飼いされています。
最初に見たときには驚きましたが、慣れた様子で参詣者の目を
楽しませてくれます。
5クジャク

これも荘厳さを感じる多宝塔です。
6多宝塔

境内にはスダジイの巨木も多く、桜やアジサイそしてカエデの
紅葉などでも知られています。
7新緑
21 : 33 : 49 | 茨城の自然100選 | トラックバック(0) |  コメントはこちらから(0)  | page top↑
スダジイの森に囲まれた古刹
2017 / 05 / 05 ( Fri )
茨城の自然100選を訪ねて、桜川市真壁町の椎尾山薬王院
(しいおさんやくおういん) を歩いてきました。
奈良時代の延暦元年に開山されたという椎尾山薬王院は、天台宗の
古刹で、静かに樹木の緑に溶け込んでいます。

仁王門には、仁王像とともに風神・雷神像が祀られています。
脇には、「生命安全・無事故無違反の人生・家内安全」と書かれた大きな
草履が、奉納されています。
1仁王門

常緑樹に囲まれた森の中で、江戸時代中期の建物という三重塔が
凛とした姿を見せています。
2三重塔

三重塔の脇には御神木でしょうか、樹齢500年ともいわれる
スダジイの巨樹です。
3三重塔とスダジイ

本堂の先には、筑波山が見えます。
ここからは、筑波山までの登山道が整備されています。
4本堂から筑波山

薬王院境内周辺には、ブナ科のスダジイが群生しています。
推定年齢300~500年といわれる巨木が多く、スダジイ樹叢の
北限になるようです。
5スダジイ

スダジイは、成長すると樹皮に縦の裂け目が入る特徴があります。
これほどの巨木になると、板根 (ばんこん) と呼ばれる根が発達します。
板根は、根が土の中に伸ばせなくなった場合、樹木自身を支えるために、
根がこのように変化し成長したものです。
6スダジイ
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花こう岩に彫られた岩絵
2017 / 03 / 04 ( Sat )
茨城の自然100選を訪ねて、かすみがうら市に位置する筑波連山の
閑居山 (かんきょさん) 百体磨崖仏 (まがいぶつ) を訪ねました。
案内板に導かれて閑居山の中腹に入ると、五輪塔が置かれています。
1閑居山

その先には、石仏が斜面に散在しています。
2石仏

周囲は、スダジイやカシ、モミなど常緑樹の林です。
3森林

摩崖仏の彫られた花こう岩や、金堀穴 (かなほりあな) と呼ばれる
洞窟があります。
4摩崖仏

金堀穴は、弘法大師の閑居跡といわれていますが、世俗を離れて
静かに過ごした場所というより、金鉱石を掘り出した穴でしょうか。
5金掘穴

この岩は、筑波山で見られるものと同じです。
中生代から新生代に変わった約6000万年前、地下深くでマグマが冷え
固まってできた花こう岩が、その後の地殻変動で隆起したものです。
6花こう岩

摩崖仏は、花こう岩の岩体に浮き彫りされた岩絵で、薄肉線刻
(うすにくせんこく)
と呼ばれています。
7摩崖仏

摩崖仏は百体観音とも呼ばれ、鎌倉時代に彫られたものですが、
室町時代、そして江戸時代と思われるものもあるようです。
8摩崖仏
17 : 10 : 23 | 茨城の自然100選 | トラックバック(0) |  コメントはこちらから(0)  | page top↑
筑波山塊の小さな滝
2017 / 02 / 11 ( Sat )
茨城の自然100選を訪ねて、石岡市の鳴滝 (なるたき) を歩いてきました。
筑波山地は、筑波山の北部から続く山塊と、吾国山から難台山方面の
山塊があります。
鳴滝は、筑波山北東部の難台山から、愛宕山や鐘転山 (かねころばしやま)
に向かう尾根の中腹から流れ出る沢にある小さな滝です。

山道を上がって行くと駐車スペースがあり、そこに「滝見所」と書かれた
簡素な案内板があります。
ここから、上部の滝から沢の様子を見ることができます。
1鳴滝

「滝見所」から滝の入り口まで道路が続いています。
途中には東屋もつくられ、サクラの木も植えられています。
2東屋

地質関係のサイトによると、滝は「砂質・泥質ホルンフェルス」と
書かれています。
これは砂岩や泥岩などが堆積した地層に、高温のマグマなどが
入り込み、熱によって本来の性質が変化した岩ということです。
滝といっても水量は少なく、緩やかな岩石の斜面を滑り落ちる
滑滝 (なめたき) です。
この滝に沿って道がつくられ、手すりが取り付けられています。
3鳴滝

道を上ると、鳴滝不動尊が祀られています。
安政年間の建立とされ、昔は修験者が滝に打たれて修行。
戦争中には戦地に赴いた男たちの、残された家族がお百度参りをして
無事を祈願したとのことです。
4不動尊

滝を俯瞰します。
スギの人工林の間の小さな沢を流れています。
5鳴滝



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