御岩山周辺の遺跡調査
2016 / 03 / 22 ( Tue )
今日は、御岩山周辺の遺跡調査です。
参加者は、日立市郷土博物館の特別専門員田切美智雄先生、特別
指導員の中村先生、歴史資料調査員の綿引先生、常陸太田市在住
の中嶋さん、それに案内役の私と山仲間の松川さんの計6人です。

急斜面の尾根を登ると、月山があります。
ここには、石積みされた土台の上に大きな石祠が置かれています。
その後ろには、切り出した石材が積み重ねられ、その上にも大きな
石が乗っています。
田切先生の鑑定で、石祠は蛇紋岩 (じゃもんがん) 、屋根の部分には
角せん岩、周りに積み重ねられた石は蛇紋岩とのことです。
1石祠

日立市の月山は、山形県の出羽三山を勧請しました。
石祠には、月山権現の本地阿弥陀如来 (ほんじあみだにょらい)
祀られています。
2阿弥陀如来

綿引先生が、石祠の周りを調査中に面白いものを見つけました。
土を被った巨石が、手水鉢 (ちょうずばち) だったのです。
ここ月山権現に参詣した昔の人が、途中で沢の水を汲んだりして、
この手水鉢で身を清めたのでしょうか。
3手水鉢

日立市東河内町の滝沢集落にある馬頭観音像です。
以前は、集落の外れにあった荒沢不動尊脇に置かれていたもの
ですが、今は集落の入り口付近に移されています。
よく知られる観音様は、女性的な優しい表情をした像ですが、馬頭
観音像は激しい怒りを表す、憤怒の形相をしています。
頭上には馬の頭が見られます。
4馬頭観音

荒沢不動尊が祀られていた集落外れには、古生代カンブリア紀の
地層である角せん岩の転石、護摩壇石 (ごまだんいし) があります。
ここでは密教の修業が行われ、護摩木を焚いて、無病息災などの
祈りをささげたとのことです。
5護摩壇石

護摩壇石には、梵字が彫られています。
この梵字を、綿引先生が拓本にとりました。
私は、拓本をとる作業を始めてみましたが、何も見えなかった石に
拓本用の紙を貼り、墨を満遍なくこすりつけると、はっきりとした
文様が浮かび上がりました。
6拓本

ここにも石祠が置かれています。
松尾宮と彫られていますが、松尾とは京都の松尾神社のことで、
酒造りの神様です。
7松尾宮

帰途、宮田川沿いにある座禅石に立ち寄りました。
この岩石は、5億年前の変成ポ ーフィリィと呼ばれる石です。
天童山大雄院の開祖である南極寿星 (なんごくじゅしょう) 禅師が、
座禅修業をしたところと伝わっています。
8座禅石
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