今年の山歩き初め
2016 / 01 / 09 ( Sat )
今年の山歩きは、日立市の出羽三山の一つ、月山からです。
水戸藩は寛永7年に、今の山形県の出羽三山を勧請し、湯殿権現を
御岩山、月山権現を月山、羽黒権現を大室山 (おおむろやま) に見立てました。

月山は、尾根上の小ピークにあります。
ここから入ります。
1ここから

辺りの山は、ほとんどが人工林です。手入れの行き届かない山は、
スギやヒノキが切捨て間伐され、歩きにくくなっています。
ほんのわずかですが、尾根を横切り、沢から隣の尾根に乗ります。
2ここを歩く

急斜面を登ると、大きな石鉾と、人為的に積み重ねたと思える大きな岩が
現れました。この岩は、社壇石と呼ばれるようです。
尾根上の小ピークといっても、地形図からはほとんど読み取れないほどの、
わずかな平坦地にあります。
3祠

この辺りの地質は、中生代白亜紀の入四間 (いりしけん) 花こう岩帯です。
この石鉾は、下から担ぎ上げたのではなく、この山から産出した花こう岩を、
この場で加工したものでしょうか。
4祠

石鉾には文字が刻まれています。「文政11戊子年四月八日 立」。
江戸時代のもので、今から約190年前です。
戊子 (つちのえね) とは、干支 (えと) のことです。
5祠

石鉾です。茨城の歴史・民俗学に詳しい茨城キリスト教大学名誉教授で
元日立郷土博物館長あった故志田諄一先生の書かれた「御岩山」によると、
祠の中には、月山権現の本地 (ほんじ) 阿弥陀如来が祀られている、
と書かれています。
6祠

尾根上の小ピークである月山から、尾根を辿ってピークに向かいました。
ここには464の標高が地形図に書かれ、点線で示された山道があるはず
ですが、それらしいものは確認できません。
しかし、ここには三角点はないのですが、なぜかそれらしきものが。
7三角点

これには、「東鑛」と掘られています。
明治時代に、東京鉱山監督局が鉱区の測量用に設置したものです。
8三角点

この後、近くの富士山に登りました。
これも、志田諄一先生の「御岩山」に書かれた山です。
道路から30mほどの標高差ですが、踏み跡は一切なく、切り捨てられた
間伐材に足をとられながらのピークハントです。
9富士山
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コメント
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新しい年も今日は12日。
いつも感じていることですが、山猿さんのブログは他者とは趣が異なります。
それは山野草や高山植物に特化したものではなく、ジオパークから始まり、植物や草木、そして歴史までも網羅している点です。
それでいて先鋭的な解説ではなく、誰にも読み易いことです。
近ければ解説者として同道願いたいくらいです。
これからもよろしくお願いします。
by: 山さん * 2016/01/12 09:35 * URL [ 編集] | page top↑
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茨城県は、県南でも県北でも自然が豊かです。
東北の山にどっぷりとつかるのもよし、茨城の寺社を訪ねるもよし、海あり山ありで、知りたいことばかりです。
生涯スポーツ、生涯学習にはもってこいですね。
by: yamazaru * 2016/01/12 20:33 * URL [ 編集] | page top↑
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