筑波山はカタクリだらけ
2015 / 04 / 04 ( Sat )
森林インストラクター仲間で、筑波山の女体山・キャンプ場コースを
歩いてきました。
この日は4月9日に行われる、市民観察会のための下見です。
筑波高原キャンプ場の駐車場に車を停めると、そこからたくさんの
花が見られました。
ユリワサビは、香辛料として使われるワサビと同じ仲間のアブラナ科
です。アブラナ科は、4枚の花弁を持つのが特徴で、白菜や大根など
多くの食用の野菜がアブラナ科です。
ユリワサビ

ミヤマカタバミとユリワサビです。
ミヤマカタバミは、筑波以外でも何ヶ所かで見ているのですが、花が
開いているのはほとんど見たことがありません。
十分な日が当たらないと開かないのでしょうが、ミヤマカタバミ自身が
日が当たりにくい場所を、選んでいるような気がします。
なにか戦略があるのでしょうか。閉鎖花をつけて果実を作るので、
花粉を媒介する昆虫を、それほど必要としないのでしょうか。
ミヤマカタバミとユリワサビ

ニリンソウは、この時期あちこちで見ることができます。
蕾も膨らんできました。
山菜としても利用されますが、下の写真のトリカブトと葉がよく似て
いるので、間違って採取することがあるようなので注意しましょう。
ニリンソウ

ツクバトリカブトです。
筑波山で最初に見つかったので、この名がつけられたようです。
秋に紫色の花をつけます。
トリカブト

カタクリは山好き、花好きな人では知らない人はいないでしょうか。
昔は球根から片栗粉がつくられ、里山のあちこちに生育していた
ようです。今は多くの自生地では保護されています。
今日は雨模様のお天気で、多くのカタクリは花を閉じていましたが、
この固体だけは、開き気味でした。
カタクリ

ニリンソウの、大きな葉の中にある黄色い花は、ネコノメソウです。
ネコノメソウの葉は、写真の左上に見えるように、小さな葉が対生
しています。
ネコノメソウ

ネコノメソウと同じユキノシタ科のヤマネコノメソウです。
写真ではわかりにくいのですが、ネコノメソウの葉は対生し、ヤマ
ネコノメソウの葉は互生です。
ヤマネコノメソウ

今年はもう何ヶ所かで観察しているキクザキイチゲです。
天候不順が続き、なかなか好天に恵まれないため、いつも花が閉じた
状態なのが残念です。
キクザキイチゲ

エンレイソウもあちこちで見られました。
ユリ科植物ですが、葉の形やつき方などを見ると、私の持つユリ科の
イメージとは違っています。このエンレイソウは、花弁はなく、花のように
見えるのは萼です。
エンレイソウ

ハルトラノオです。
トラノオ(虎の尾)と名のつく植物は多いのですが、花の形が虎の尾に似て
いることで名づけられたようです。
このハルトラノオは尻尾を切られた虎でしょうか。
ハルトラノオ

ユキザサは、東北の山を歩いていると、広葉樹林内で群生しているものに
出会います。
秋には赤い果実をつけ、よく目立ちます。
ユキザサ

林内にはこのような岩石がよく見られます。
この岩は、筑波山の山頂から中腹にかけての山体を形成する、斑れい岩と
呼ばれる硬い岩です。
中生代白亜紀に、マグマが地下深くで固まってできたものです。
長い年月を経て、コケ類が付着しています。
岩石

石段の下にフタバアオイが見えました。
茎の先から2枚の葉を出すことで名づけられました。
水戸黄門がテレビの最後に「この紋所が目に入らぬか」などと言って
印籠を見せる、あの「葵の御紋」はこの葉を3枚組み合わせたものです。
カンアオイ

ナガバノスミレサイシンは、たくさん咲いていました。
葉は披針形で細長く、鋸歯が目立ちます。
ナガバノスミレサイシン

アオイスミレは、長い柄の先に丸い特徴のある葉を出します。
葉柄には、肉眼でもわかるほどの毛が生えています。
アオイスミレ

スミレの仲間でも特徴的な葉をもつエイザンスミレは、日本のスミレの
中でもヒゴスミレと二種だけです。ヒゴスミレは、茨城に生育していると
いう話は、聞いたことがないのですが、写真で見る限り、葉がだいぶ
細いので区別はつくでしょう。この固体はまだ成長途中です。
エイザンスミレ

ヒナスミレは淡いピンク色の可愛らしい花です。
葉は水平に広がり、鋸歯があります。葉裏は、紫色を帯びるものが
多いようです。
ヒナスミレ

ヒトリシズカです。
毎年、日立の小木津山自然公園にこの花を見に行くのですが、今年も
見ることができました。
ヒトリシズカ


ヒナワチガイソウはナデシコ科の植物です。
5枚の白い花弁の中、雄しべの先につく赤い葯が目に付きます。
ごく小さな植物で、生育地も筑波山など限定的で、大切に見守って
いきたいものです。
ヒナワチガイソウ

ヤマエンゴサクはケシ科の植物です。
カタクリやキクザキイチゲなどと共に、スプリングエフェメラルと
呼ばれています。
蜜を溜めた距と呼ばれる袋状のものが、後ろにつきでるのが
よく目立ちます
ヤマエンゴサク

地面からびっしりと叢生しているのは、クスノキ科のアブラチャンです。
かつては、果実から油をとっていたようです。
近くでは、同じ仲間のクロモジもたくさん花をつけていました。
アブラチャン

林床に密生するスズタケの中に、ブナの巨樹です。
日本の気候帯の一つである冷温帯落葉広葉樹林を紹介するような
ブナ-スズタケ林です。
ブナとスズタケ

ケーブルカーの山頂駅がある御幸ケ原から、南東方面を俯瞰します。
筑波山塊の南端に近い宝篋山の先には、土浦の町並みが見えます。
展望
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コメント
--山に登れていいな~--

yamazaruさん、こんばんは

いや~ 勉強になります。
よくこれだけ知っていますね、スゴイですよ!

この日、私はかみさんと北条の桜を楽しんでおりました。
最後の写真の中に居たはずなのですが・・
大池から桜の花越しに見ていた筑波山にyamazaruさんが
居たとわねe-465
by: しろやぎ * 2015/04/09 23:56 * URL [ 編集] | page top↑
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お~ しろやぎさん
お久しぶり。
奥さんと花見とは、いいですね。
北条の桜とは、北条大池付近ですね。
桜もそろそろ散り気味でしょうか。

今年は、つくば100キロウォークができなくて、申し訳ありません。
by: yamazaru * 2015/04/10 07:12 * URL [ 編集] | page top↑
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