鬼怒川源流
2013 / 09 / 24 ( Tue )
利根川の支流である鬼怒川、その源流を歩いてきました。
メンバーは山形県長井市から奥さん、筑西市からすかいさん、
それに私の3人です。
午後3時に川俣温泉の噴泉橋で待ち合わせ、夫婦淵の市営駐車場に
それぞれ車を停めます。一般車は自然環境保全の目的で、この先は
進入できません。ここから先は歩くか、送迎バスに乗ります。

今夜の宿、「八丁の湯」です。
八丁の湯

何はともあれ、風呂です。露天風呂です。
滝を見ながらの風呂は、明日の高層湿原鬼怒沼への期待が膨らみます。
露天風呂

夕食です。ビールで乾杯し、そのあと焼酎のボトルキープし、
山の話で盛り上がります。
この後部屋に戻り、山男たちの宴は続きました。
夕食

翌日は7時に朝食をとり、鬼怒沼そして鬼怒沼山に向けて出発です。
朝食

鬼怒川の清流沿いにつくられた道を歩きます。
地震や台風の影響で、急峻な地形はあちこちで土砂崩れが発生し、
復旧のために重機が入っていました。
鬼怒川の清流

環境破壊が問題になり、一般車の通行が禁止されている、税金
無駄使いの象徴ともいえる、奥鬼怒スーパー林道の橋が見えます。
奥鬼怒スーパー林道

八丁の湯から10分くらいの歩きで、加仁湯に着きました。
なぜか手前には「春日野部屋合宿所」があります。
夏にはここで力士たちが合宿をし、稽古や温泉につかっている
ようです。
相撲部屋合宿所

加仁湯です。
私には、秘境と言われるこの地には不釣合いの建物に感じました。
しかも、なんとかツーリズムの大型バスが入っていました。
加仁湯

奥鬼怒温泉郷に入り、八丁の湯、加仁湯ときて、最後の日光沢温泉です。
最奥の宿でもあり、鬼怒沼や根名草山方面への登山客の利用が多いようです。
日光沢温泉

日光沢温泉を過ぎると、急斜面の道となります。
九十九折の道を登ると、ヒナタオソロシノ滝やオロオソロシノ滝の展望台が
つくられていますが、濃いガスの中で滝を見ることはできません。
しばらく続く急斜面の道で高度を稼ぐと、標高1800m付近で傾斜は
ぐっとゆるくなります。
登山道

これまで上空は厚い雲で覆われていましたが、ふと見上げると雲間から
青空が広がっていました。
登山道

森林にはコメツガやアスナロ、林床にはチマキザサが茂り、強い
フィトンチッドの香りが漂います。これぞ森林浴です。
8tozando.jpg

標高2100m付近で森林帯から高層湿原に変わりました。
それはいきなり前方に広がります。
草紅葉も始まったようです。大小さまざまな池塘が点在します。
空は再びガスに覆われ、すぐ先に見えるはずの鬼怒沼山や物見山も
ガスの中です。
9kinunuma.jpg

湿原保護のためにつけられた木道を鬼怒沼山方面に向かうと
東京電力の鬼怒沼巡視小屋が現れました。
この小屋は緊急時には避難小屋として使えるようです。
10todengoya.jpg

小屋の先から再び森林に入り、鬼怒沼山に向かいます。
針葉樹林の中に、広葉樹のダケカンバが目に付くようになります。
11tozando.jpg

森の中では倒木が多く見られます。
積雪や強風、老齢化などで倒れた木はやがて朽ちて土に返ります。
この倒木を唯一分解できるのは、木材腐朽菌と呼ばれるキノコ
などの菌類です。
菌類は有機物を分解し、無機物に還元しているのです。
土に返りつつある倒木からは、新たな命であるたくさんの幼樹が
育っています。
12saisei.jpg

鬼怒沼山に着きました。地形図を見ると鬼怒沼山は二つのピークが
書かれていますが、登山道が整備されているのは、三角点の設置
されたこのピークです。
周囲を樹林に囲まれ、展望はありません。
鬼怒沼山

鬼怒沼山から物見山に向かいます。
地形図には物見山(毘沙門山)と書かれています。
鬼怒沼方面に戻り、尾瀬への群馬県側登山口である大清水方面に
向かうと、すぐに物見山に着きます。
分岐

物見山から再び鬼怒沼に戻ると、湿原は霧に包まれていました。
鬼怒沼

湿原で、八丁の湯でつくってもらったおにぎりの昼食をとり、
まったりとしていると、青空が広がりました。
鬼怒沼

青空が池塘に反映されます。
森林の緑、草紅葉の黄色と、自然の織り成す初秋の彩りに
感動します。
鬼怒沼

渓谷沿いに多いダイモンジソウは「大」の字に似た5枚の
花弁が特徴です。
ダイモンジソウ

ノコンギクは久しぶりに見ることができました。
この時期、キク科植物が多く見られます。
ノコンギク

ムシカリ(別名 オオカメノキ)です。
雪解けの進む5月ころの山歩きで、アジサイにも似た装飾花をつけた
純白のこの花を見かけると、思わず立ち止まってしまいます。
ムシカリ

ナナカマドもたくさんの果実をつけています。
ナナカマド

夏に針葉樹林の下で見られるゴゼンタチバナも、今は真っ赤な果実が
できています。
ゴゼンタチバナ

湿原に多く見られたツルコケモモです。
一つ食べてみましたが、コケモモに比べ酸味が強い味でした。
ツルコケモモ



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コメント
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あらーおいしそう。今度連れてって下さい!
by: ちか * 2013/09/29 21:54 * URL [ 編集] | page top↑
--鬼怒川源流--

いつも詳しい植物解説を拝読しています。
今回は奥さんも山形から来られたよし。
八丁の湯の崖に引っ掛かった様な湯船が良いですね。思い出します。

遅れていたマイタケが今が盛りと聞いたのですが、私は今週は行けません。(残念)
11月2日りふれでコカリナ演奏会は行く予定です。
by: 山さん * 2013/10/03 21:21 * URL [ 編集] | page top↑
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山さん
長野では今年は松茸が好調との報道がありましたが、山形のマイタケはどうなんでしょうか。
角楢でまったりと過ごしたいと思いつつ、なかなかかないません。
by: yamazaru * 2013/10/04 20:34 * URL [ 編集] | page top↑
--良かったです--

お世話のなりました。
長年、いつか行ってみたいと思っていた鬼怒川源流登山が実現できました。

又、どこかの山でご一緒しましょう。
by: okusan * 2013/10/05 08:30 * URL [ 編集] | page top↑
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okusan
コメントありがとうございます。
おかげさまで、楽しい山歩きができました。
これからも、歩きましょう。
by: yamazaru * 2013/10/05 18:05 * URL [ 編集] | page top↑
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