北アメリカからの侵略者
2011 / 06 / 11 ( Sat )
 私の住む茨城県北部の日立市は南北に広がる太平洋と阿武隈山地に挟まれたわずかな
平地に市街地が広がります。市街地を貫く国道6号線(旧陸前浜街道)には、渋滞を避ける
ため海岸側と山側の一部にそれぞれバイパスがつくられています。
 休日に「日立バイパス山側道路」を車で走ると、たくさんの人たちがウォーキングを楽しんで
いる姿が見られます。 
 ここは広く安全な歩行者用道路が整備されており、太平洋まで直線距離で約3km、標高100m
前後のこの道路からは、市街地とその先の大海原が一望できるすばらしいロケーションの道です。
6月の梅雨の季節の頃、この歩道に鮮やかな黄色の花弁を持つ花が咲き始め、ドライバーの
目や、ウォーキングを楽しむ人たちの足を止めます。
 
 この花は名前を「オオキンケイギク」(和名:大金鶏菊)といい、北アメリカ原産のキク科の
植物です。
明治時代に鑑賞目的で導入された帰化植物ですが、繁殖力が強く、各地で野生化し、生態系
に悪影響を及ぼしかねない状態になっています。このため2006年より「外来生物法」に基づき
「特定外来生物」として指定され、栽培・譲渡・販売などが原則禁止となりました。

 時には住宅の庭先に植栽されているのを見かけますが、「外来生物法」では、「特定外来
生物」を野外に放ったり・植えたり・種を蒔いたりした場合、個人でも懲役3年以下もしくは
300万円以下の罰金が科せられる可能性があります。

 「オオキンケイギク」は花が終わった後、たくさんの種をつけます。このため、「オオキンケイ
ギク」が咲いている場所の土にはたくさんの種が含まれています。地面に落ちた種子は埋土
種子といい、発芽しなくても土の中で何年も行き続けます。
繁殖力が強く、植物群落を作り、荒地に強いことから、日本固有の植物や在来種に対して影響
を与えるかも知れません。
 
 いまでは全国のあちこちで見られるようになった「オオキンケイギク」ですが、日本の国土
の中で、道端や河原などでよわよわしくも、けなげに生き続ける在来植物を、絶滅の危機に
追いやることのないよう、私たちも見守る必要があるでしょう。
オオキンケイギク

オオキンケイギク
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