海底火山溶岩の上に建つ本殿
2016 / 08 / 24 ( Wed )
常陸太田市内を流れる山田川は、久慈川に合流し太平洋に注ぎます。
この山田川を挟み、西側に西金砂神社、東側には東金砂神社があります。
この東西の金砂神社は、72年ごとに開催される金砂神社磯出大祭礼
(かなさじんじゃいそでたいさいれい) が知られています。
1西金砂神社

鳥居の前には、茨城県の天然記念物に指定されている
樹齢740年と言われるサワラの木があります。
サワラはヒノキ科の針葉樹で、材が水に強いことから
桶などに加工されてきました。しかし今はプラスチックに
取って代わり、あまり利用されなくなったようです。
2サワラ

サワラのすぐ隣には、これも県指定天然記念物のイチョウ
の古木があります。このイチョウも樹齢740年と言われています。
3イチョウ

参道には、スギやスダジイなどの常緑樹と、イヌブナなどの広葉樹が
茂る混交林となっています。
4参道

山頂付近は、男体山火山角礫岩 (なんたいさんかざんかくれきがん)
呼ばれる硬い岩が露出しています。
今から約1500万年前の海底火山噴火により噴出した溶岩が、
海水で冷やされてできたものです。
5角礫岩

本殿は、男体山火山角礫岩の上に建てられています。
西側は、覗くのも怖いような垂直な崖になっています。
6本殿
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17 : 17 : 30 | 茨城の自然100選 | トラックバック(0) |  コメントはこちらから(8)  | page top↑
気高いレンゲショウマ
2016 / 08 / 20 ( Sat )
今日もシモンさんたちと、県北の山でアドベンチャー登山です。
今回のテーマは、山中に祀られた祠を探すことと、お花見です。

山肌を削り、祠が置かれています。
オオバヤシャブシの古木には、なぜか釣鐘がぶら下がっていました。
神仏習合ですね。
1祠

レンゲショウマが群生状態で、生育しています。
レンゲショウマは、日本の固有種で、茨城県の絶滅危惧種に指定
されています。
県内ではもともと生育地点が少ないのですが、さらに森林の伐採
などでほとんど見られなくなっているようです。
2レンゲショウマ

まるで園芸種とも思えるような、気高さを感じさせるレンゲショウマです。
3レンゲショウマ
20 : 13 : 46 | 山歩きと自然観察 | トラックバック(0) |  コメントはこちらから(0)  | page top↑
72年に一度の大祭礼
2016 / 08 / 13 ( Sat )
常陸太田市内を流れる山田川は、久慈川に合流し太平洋に注ぎます。
この山田川を挟み、東側に東金砂神社、西側には西金砂神社があります。
この東西の金砂神社は、72年ごとに開催される金砂神社磯出大祭礼
(かなさじんじゃいそでたいさいれい) が知られています。
1東金砂神社

神社の境内は、樹齢500年前後のスギの大木が樹冠を広げ、古木の
うろにはムササビが巣をつくっているようです。
2参道

階段を上ると仁王門があります。
3仁王門

仁王門の先には田楽堂、そしてつりがね堂が建てられています。
つりがね堂は、さほど古さを感じさせない建物ですが、神仏習合
時代の名残でしょうか。
4つりがね堂

拝殿のすぐ後ろが、本殿のようです。
5本殿

常緑樹のスギです。
6常緑樹

落葉樹も見られます。
7落葉樹

神社の御神木は、樹齢500年といわれるモチノキで、県の指定文化財です。
8御神木
17 : 13 : 28 | 茨城の自然100選 | トラックバック(0) |  コメントはこちらから(6)  | page top↑
奇岩、奇石の信仰の山
2016 / 08 / 11 ( Thu )

茨城の自然100選を訪ねて、日立市の竪破山 (たつわれさん) を歩いてきました。
竪破山は、日立市の最高峰であり、巨石、奇岩と伝説の山です。
山頂には、黒坂命を祭神とする黒前神社 (くろさきじんじゃ) が祀られています。

神社の一の鳥居から歩きます。
1黒前神社

これは不動石と呼ばれていますが、案内板によると「黒前神社の祭神が
浜降りの時、神輿の休み場所であったと言われる」と書かれています。
大きな一枚岩の上には、不動明王像が祀られています。
2不動石

烏帽子石 (えぼしいし) は、
「八幡太郎義家が竪破山の神霊に参拝した時、かぶっていた烏帽子に
似ていたことから名がついた」とのことです。
3烏帽子石

竪破山は、今から1億年以上前の、中生代白亜紀前期に形成された
花こう岩でできています。

前述の、不動石や烏帽子石など、竪破山には名前が付けられた巨石、
巨岩がたくさんありますが、このように名前が付けられていない大きな
石も、周りにはゴロゴロしています。
4巨石

ここは炭焼き跡です。
今は崩壊が進み、全体像がはっきりしませんが、昭和25年ころまで
使っていた炭焼き窯で「あかめやき窯」と呼ばれていたようです。
あかめやきとは、備長炭で知られる白炭のことです。
バーベキューなどに使われ、ホームセンターなどで売られているのは
黒炭です。
5炭焼き跡

巨石を見ながら参道を進むと、弁天池があります。
その先には鳥居が建てられ、仁王門が見えます。
仁王門とは、その呼び名の通り仏教の守護神の一つ、仁王像が
置かれるお寺の門のことです。
ここ黒前神社には神仏習合の考えから、日本の神様を祀る神社に、
仏像である仁王像が置かれていました。しかし、明治新政府の
神仏分離政策によって、神と仏は分けられたのです。
6仁王門

仁王門から続く石段を登ると、ツゲの木が数本見られます。
県内山地を歩くと、イヌツゲはよく見ますが、ツゲ(ホンツゲ)は
見たことはありません。ツゲは西日本の暖地でよく見られる植物です。
なぜここにホンツゲがあるのか、高萩市の植物研究者の話では、
「かつてツゲの木は竪破山のシンボルだった。男性はツゲを耳飾りに、
女性は髪飾りにして差しているといると一年間頭が痛くならないと
伝えられ、昔の人はお参りした証拠として枝を切って持ち帰った。
これが原因でツゲがなくなった」ということです。
ここにあるホンツゲは、ここを管理する人によって植えられたものでしょう。
7ツゲ

釈迦堂のある広場には、ここにも大きな石があります。
舟の形をしているといわれる舟石 (ふないし) の先には、大きな
甲石 (かぶといし) です。
この石は中をくりぬいて祠が置かれ、その中に薬師如来像が祀られています。
8甲石

広場から石段を登ると、黒前神社の拝殿に突き当たります。
この拝殿の後ろに、石造りの本殿があります。
9本殿

二等三角点の設置された、竪破山山頂です。
ここには展望台があり、南側は展望が開け、高鈴山や神峰山が
日立アルプスの峰々を連ねています。
10竪破山

山頂付近には、ブナ林が広がります。
東北以南の太平洋側では珍しいブナの原生林です。
11ブナ

竪破山の名前の由来ともなったと言われる、太刀割石 (たちわりいし) です。
八幡太郎義家が奥州征伐に向かう時、太刀を一振りすると真二つに
割れた、という伝説があります。
太刀割石は、割れた面とそれ以外の丸みを帯びた面が見られます。
花こう岩は、節理と呼ばれる割れ目が入ることが知られています。
二つに割れた平面は節理、そして丸みを帯びた面は風化によるもの
ではないか、と地質の専門家は話しています。
12太刀割石

太刀割石から1.4キロの距離にある奈々久良 (ななくら) の滝で、不動滝
とも呼ばれます。
竪破山周囲には、奇石や滝があることが知られており、七奇石三瀑と
呼ばれていますが、この奈々久良の滝も三瀑の一つに数えられます。
13奈々久良の滝
18 : 52 : 52 | 茨城の自然100選 | トラックバック(0) |  コメントはこちらから(2)  | page top↑
戦国時代の高僧が座禅修業した巨石
2016 / 08 / 01 ( Mon )
日立市内を流れる宮田川沿いに、座禅石と呼ばれる巨大な岩があります。
この岩は、5億年前の変成ポーフィリーと呼ばれる火成岩の転石です。
座禅石

室町時代の1470年ころ、この岩の上で天童山大雄院 (だいおういん)
開いた南極寿星 (なんごくじゅしょう) 禅師が、座禅修行したと伝えられています。
旧案内板

今日は、ジオネット日立のメンバーで、老朽化した座禅石の案内板を、
交換してきました。
作業は、今回新製した案内板の交換と、長年の間に岩に堆積した土や
植物などの撤去です。
アクリル板に書かれた案内を、ヒノキを使った枠に取り付け、コンクリート
で固めました。
1作業

座禅石の上もすっかりきれいになりました。
岩の上で、集合写真です。
3記念写真

新設した案内板の前での記念写真です。
中央が、日立市郷土博物館の特別専門員で、茨城大学名誉教授の
田切美智雄先生です。
2記念写真

座禅石の上に生育していたイロハモミジは、刈り取らずにそのまま
残してあります。
秋にはどのような色に染まるでしょうか。
4座禅石
20 : 59 : 41 | ジオパークインタープリター | トラックバック(0) |  コメントはこちらから(4)  | page top↑
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