イワタバコ咲く鍋足山
2016 / 07 / 24 ( Sun )
今年から施行される8月の「山の日」制定記念事業として、茨城県山岳連盟
主催の鍋足山登山に参加しました。

里美ふれあい館に集合、挨拶時に地元「大中芸能保存会」の「おかめ
ひょっとこ踊り」が披露されました。
1大中芸能保存会

「おかめひょっとこ踊り」とは、笛や太鼓に合わせて面白おかしく踊る
芸です。地元のお年寄りが演じていました。
その動作が面白く、思わず笑ってしまいます。
2おかめひょっとこ

男体山火山角礫岩の岩場には、イブキジャコウソウが群生して
咲いています。
シソ科植物ですが、じゃ香の香りというように、強い香りがあります。
3イブキジャコウソウ

同じ岩場にはキリンソウも咲いていました。
4キリンソウ

尾根から沢に入ると、湿った岩場にはイワタバコが密生しています。
5イワタバコ

イワタバコは、葉がタバコの葉に似ているとのことで名付けられたようです。
県内では、葉タバコは常陸太田市では古くから栽培されているようですが、
今はほとんど見かけることはなくなりました。
6イワタバコ
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梅雨の晴れ間の尾瀬
2016 / 07 / 21 ( Thu )
久しぶりの尾瀬へ、家族で訪れました。
この日は梅雨の晴れ間が広がり、すがすがしい陽気の山歩き日和です。
沼山峠から尾瀬沼に向かい、木道を歩きます。
1木道

大江湿原に入ると、マルバダケブキやオタカラコウなど、大形の黄色い
花が多くなりました。
2大江湿原

ニッコウキスゲの群生地のようですが、花は終わりに近く、わずかに
見られました。
前方には、尾瀬沼です。
3ニッコウキスゲ

燧ケ岳は二度登っていますが、至仏山とともに尾瀬を代表する山で
あり、東北の最高峰です。
4燧ケ岳

尾瀬沼から見た燧ケ岳です。
湿原と尾瀬沼、その先に燧ケ岳と、上空には次々に湧き上がる積雲。
よく見る山岳写真の風景が広がります。
5尾瀬沼

大江湿原では見ることのできなかったヤナギランが、桧枝岐村の村内
あちこちで見られました。
いつの頃だったか、南アルプスの鳳凰三山を歩いたとき以来です。
6ヤナギラン
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貴重な植物
2016 / 07 / 10 ( Sun )
シモンさんたちと、山歩きを楽しんできました。
今日も植物を観察しながらの、アドベンチャー登山です。

仲間の一人が、歓声を上げました。
なんと、自生のクマガイソウの群落を発見したのです。
1クマガイソウ

全員、山中に自生するクマガイソウを見るのは初めてです。
いくつかの固体には、果実がついているのもあります。
クマガイソウは、環境省のレッドリストで、絶滅危惧種に指定されて
いる貴重な植物です。

次は、花の時期に再訪したいものです。
2クマガイソウ

すぐ近くには、なんとこれは茨城県のレッドリストで、絶滅危惧種に
指定されているヤワタソウです。
3ヤワタソウ

沢沿いの道には、園芸種と見間違うほど鮮やかな、ノハラナデシコが
咲いていました。
この花は、ヨーロッパ原産ですが、何らかの理由で日本に入り込み
野生化したもので、帰化植物です。
4ノハラナデシコ

近くでは、バイケイソウの花も見られます。
バイケイソウの若葉は、オオバギボウシやギョウジャニンニクと似ている
ため、間違って採取され、中毒する事例が毎年のように報道されています。
5バイケイソウ

二本の雄しべが目立つ、ミヤマタムラソウです。
6ミヤマタムラソウ

ノリウツギは、あちこちで見られました。
アジサイに似た装飾花が、よく目立ちます。
7ノリウツギ

シキンカラマツです。
茨城県の絶滅危惧種に指定されています。
8シキンカラマツ

花も葉もオトギリソウによく似ていますが、ねじれた花弁が印象的な、
トモエソウです。
これは、茨城県の準絶滅危惧種です。
9トモエソウ

ノハナショウブです。
潮来のアヤメ祭りでよく知られるアヤメとは、ハナショウブのことです。
そして、ハナショウブの原種が、このノハナショウブです。
これも、茨城県の準絶滅危惧種に指定されています。
10ノハナショウブ

ラン科植物のミズチドリです。
11ミズチドリ

これは、アブラチャンの果実です。
早春に、ダンコウバイとよく似た、黄色い花を咲かせます。
12アブラチャン
22 : 12 : 12 | 山歩きと自然観察 | トラックバック(0) |  コメントはこちらから(2)  | page top↑
雲上の大朝日岳
2016 / 07 / 08 ( Fri )
山仲間4人で、朝日連峰大朝日岳を歩いてきました。
登山ルートは、一日目は古寺鉱泉から古寺山→小朝日岳→大朝日
小屋泊、2日目は、大朝日岳→小朝日岳→鳥原山→古寺鉱泉へ戻る
周回コースです。
1登山口

古寺鉱泉脇を通り抜け、急斜面につけられたつづら折りの道を登ると、
すぐに尾根にとりつきます。
ブナの道には高山植物が現れました。
ハクサンチドリです。
2ハクサンチドリ

草の生い茂る中に、ミヤマカラマツが咲いています。
群生ではなく、ぽつりぽつりという感じです。
3ミヤマカラマツ

モミジカラマツも見えます。
ミヤマカラマツと混生しているのもあります。
4モミジカラマツ

鮮やかな黄色の花弁を持つニッコウキスゲは、緑の草の中で映え、
遠くからでも目につきます。
5ニッコウキスゲ

ミヤマトウキは、大きいのから小さいのまでたくさん見られました。
葉を揉んで匂いをかぐと、まるで野菜のセロリです。

登山道は高度を上げるにつれ、風が強く霧雨となり、ガスも湧き
上がってきました。
カメラをザックにしまい、大朝日小屋に向かいます。
6ミヤマトウキ

この日の大朝日小屋は、私たち4人と、北海道から来たという中高年
女性7人のグループで、登山ガイドの長谷川さんが案内してきました。
これからのハイシーズンには大混雑する小屋も、この日は貸し切り
状態です。
この夜は、小屋番である地元の西川山岳会所属の阿部さんと酒を
酌み交わし、情報交換しながら楽しいひと時を過ごしました。

明け方近く、小屋をたたくような強い風の音で目が覚めました。
しかし、それも陽が昇ってくると風も静まり、小屋から外に出ると最高
の山岳展望が開けています。
北方面には、左から鳥海山、その右に月山です。
7鳥海月山

東方面には、蔵王連峰が見えます。
8蔵王連峰

南東には、吾妻連峰。
9吾妻連峰

そして、南には飯豊連峰です。
10飯豊連峰

朝食を済ませ、大朝日岳に向かいました。
森林限界を過ぎた登山道には、たくさんの花が見られます。
ゴゼンタチバナです。
11ゴゼンタチバナ

オノエランは、純白の可愛らしい花をつけています。
12オノエラン

この時期、平地ではシモツケを見ることができますが、これは
高山性のマルバシモツケです。
ここ朝日連峰では、あちこちで見ることができます。
13マルバシモツケ

アカモノは別名イワハゼとも言いますが、花が終わると真っ赤な
果実をつけます。
登山道でこの実を見つけると、食べながら歩きますが、甘酸っぱい
味が、疲れを癒してくれます。
14アカモノ

イワギキョウは、高山帯の山でよく見られます。
15イワギキョウ

コイワカガミも、よく見られます。
16コイワカガミ

ウラジロヨウラクです。
ここでは、よく似た花のベニサラサドウダンも見られました。
17ウラジロヨウラク

大朝日岳下りからの展望です。大朝日小屋が見えます。
18大朝日小屋

ヒナウスユキソウは、別名ミヤマウスユキソウとも呼ばれます。
この仲間では、日本のエーデルワイスと言われる、ハヤチネウスユキソウ
が良く知られています。
19ヒナウスユキソウ

ネバリノギランは、その名が示す通り茎が粘ります。
20ネバリノギラン

ヒメサユリは、東北の山を代表する花でしょう。
この辺りでは、群生して咲いていました。
21ヒメサユリ

薄いピンク色の可愛らしいヒメサユリは、登山者に人気の花です。
22ヒメサユリ

これも淡いピンク色のハクサンシャクナゲです。
23ハクサンシャクナゲ

大朝日岳から小朝日岳に向かう途中に、銀玉水と呼ばれる水場が
あります。この水は年中枯れることがなく、水量も豊かです。
左手には、黄色いシナノキンバイが咲いていました。
24シナノキンバイと銀玉水

これも高山植物の名花でしょう。シラネアオイは各地で減少している
ようですが、ここでは植生保護によって若い葉がたくさん育っていました。
近い将来、群生したシラネアオイが見られることでしょう。
25シラネアオイ

振り返ると、大朝日岳がきれいです。
26大朝日岳

ヨツバシオガマです。
27ヨツバシオガマ

ミヤマコウゾリナです。
28ミヤマコウゾリナ

ハクサンフウロは、この一輪だけ見られました。
29ハクサンフウロ

ミヤマクルマバナです。
30ミヤマクルマバナ

亜高山帯から森林帯に入るとブナが現れ、森の中の歩きとなります。
31ブナ林

登山も終盤近くなると、エゾアジサイが見られました。
この時期、日本海側の山地でよく見られるアジサイで、薄水色の
優しい花です。
32エゾアジサイ

大朝日岳からの帰路、山形自動車道の寒河江SAに入ると、サービス
エリアの建物の上に、巨大なレンズ雲が現れました。
この雲は、強風や天候が悪化する前兆といわれるようです。
33レンズ雲
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火山角礫岩の奥久慈男体山
2016 / 07 / 02 ( Sat )
茨城の自然を訪ねて、先日の篭岩から今日は奥久慈男体山を
歩きました。
茨城県県北には、東から阿武隈山地、久慈山地、八溝山地などの
山々が連なります。
久慈山地の山域に入る奥久慈男体山は、今からおよそ1500万年前の
海底火山の噴火によりできた、男体山火山角礫岩と呼ばれる硬い
岩石で形成されています。
1男体山

今日は、大円地 (おおえんじ) 登山口から入り、分岐で左側の健脚コースを
登り山頂へ、帰路は右側の一般コースを下ってきます。
2分岐

歩き始めは、かつて植栽された人工林の森です。
適度な光が入り、林床植物が豊かです。
3人工林

急登の連続で、汗が吹き出してきました。
林床には、真っ白い花が咲いています。
オオバジャノヒゲです。
4オオバジャノヒゲ

転石とみられる男体山火山角礫岩の巨岩には、コケ植物とともに
幼樹が育っています。
5火山角礫岩

急峻な登山道にはクサリ場が続きます。
6鎖場

連続するクサリ場を登り切り、山頂へ続く最後の尾根に出ると
ミズナラが現れました。
7ミズナラ

途中、屋根のつけられた休憩所を過ぎると、すぐに山頂です。
山頂には、男体神社の奥宮が祀られています。
8山頂

茨城の山は標高が低いので、山頂でも森林が広がります。
白いヤマボウシの隣にはブナです。
9ヤマボウシ

下りの岩場にはキリンソウ(麒麟草、黄輪草)が咲いていました。
この仲間には、園芸種の多肉植物に多く見られます。
11キリンソウ

これも山頂近くで見かけた、園芸種のようなシモツケです。
シモツケは木本類と呼ばれる木ですが、草である草本類の
シモツケソウもあります。
12シモツケ

少し下ると高木層の樹林帯となり、ブナが現れました。
東北の山に広がるブナ林を思い出します。
13ブナ

ここはケヤキの林となりました。
純林ともいえるほど、ほとんどがケヤキです。
なぜ、このような林が広がったのでしょうか。
14ケヤキ

ここは大円地越と呼ばれる所で、ここは鷹取岩、篭岩や持方方面、
そして大円地方面への分岐となります。
15大円地

大円地方面に下るとカエデ類の樹林が広がり、優しい気持ちに
させてくれます。
登山口の大円地はもうすぐです。
16カエデ
20 : 47 : 16 | 茨城の自然100選 | トラックバック(0) |  コメントはこちらから(2)  | page top↑
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