絶滅危惧のオキナグサ
2016 / 03 / 28 ( Mon )
ジオ仲間から、庭のオキナグサが咲いたと連絡を受け、お宅に
伺いました。
オキナグサはキンポウゲ科の多年草で、園芸種も多くつくられて
いるようです。

かつては、草地などに自生していましたが、開発や荒廃が進み、
また山野草として掘り起こされ、自生種は激減しています。
オキナグサ1

オキナグサは、環境省の絶滅危惧Ⅱ類、茨城県の絶滅危惧
ⅠA類に指定されています。
絶滅危惧Ⅱ類とは、絶滅の危険が増大している種であり、絶滅
危惧ⅠA類とは、ごく近い将来における野生での絶滅の危険性
が極めて高いものです。
オキナグサ2
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21 : 11 : 19 | 山歩きと自然観察 | トラックバック(0) |  コメントはこちらから(4)  | page top↑
市会議員が訪問
2016 / 03 / 27 ( Sun )
昨年、宮城県の栗駒山麗ジオパークが日本ジオパークに認定
されました。
宮城県栗原市は、2008年の岩手・宮城内陸地震、及び2011年の
東日本大震災と立て続けに巨大地震に見舞われました。
「震災からの復興と再生のジオパーク」をテーマに掲げています。

宮城県栗原市の市会議員の方4人が、日立のジオサイトである
日立鉱山関連施設などをガイドしてほしいということで、日立市を
訪れました。
1kamine

今日は、ジオネット日立のメンバー3人で対応し、かみね公園から
大煙突展望地、そして日鉱記念館へ案内しました。

かみね公園展望台からは、日立市の地形そして日本の近代産業
発展に寄与した日立鉱山や日立製作所の話、市内を彩る桜の話
などを聞いてもらいました。
2guide
18 : 39 : 29 | ジオパークインタープリター | トラックバック(0) |  コメントはこちらから(0)  | page top↑
御岩山周辺の遺跡調査
2016 / 03 / 22 ( Tue )
今日は、御岩山周辺の遺跡調査です。
参加者は、日立市郷土博物館の特別専門員田切美智雄先生、特別
指導員の中村先生、歴史資料調査員の綿引先生、常陸太田市在住
の中嶋さん、それに案内役の私と山仲間の松川さんの計6人です。

急斜面の尾根を登ると、月山があります。
ここには、石積みされた土台の上に大きな石祠が置かれています。
その後ろには、切り出した石材が積み重ねられ、その上にも大きな
石が乗っています。
田切先生の鑑定で、石祠は蛇紋岩 (じゃもんがん) 、屋根の部分には
角せん岩、周りに積み重ねられた石は蛇紋岩とのことです。
1石祠

日立市の月山は、山形県の出羽三山を勧請しました。
石祠には、月山権現の本地阿弥陀如来 (ほんじあみだにょらい)
祀られています。
2阿弥陀如来

綿引先生が、石祠の周りを調査中に面白いものを見つけました。
土を被った巨石が、手水鉢 (ちょうずばち) だったのです。
ここ月山権現に参詣した昔の人が、途中で沢の水を汲んだりして、
この手水鉢で身を清めたのでしょうか。
3手水鉢

日立市東河内町の滝沢集落にある馬頭観音像です。
以前は、集落の外れにあった荒沢不動尊脇に置かれていたもの
ですが、今は集落の入り口付近に移されています。
よく知られる観音様は、女性的な優しい表情をした像ですが、馬頭
観音像は激しい怒りを表す、憤怒の形相をしています。
頭上には馬の頭が見られます。
4馬頭観音

荒沢不動尊が祀られていた集落外れには、古生代カンブリア紀の
地層である角せん岩の転石、護摩壇石 (ごまだんいし) があります。
ここでは密教の修業が行われ、護摩木を焚いて、無病息災などの
祈りをささげたとのことです。
5護摩壇石

護摩壇石には、梵字が彫られています。
この梵字を、綿引先生が拓本にとりました。
私は、拓本をとる作業を始めてみましたが、何も見えなかった石に
拓本用の紙を貼り、墨を満遍なくこすりつけると、はっきりとした
文様が浮かび上がりました。
6拓本

ここにも石祠が置かれています。
松尾宮と彫られていますが、松尾とは京都の松尾神社のことで、
酒造りの神様です。
7松尾宮

帰途、宮田川沿いにある座禅石に立ち寄りました。
この岩石は、5億年前の変成ポ ーフィリィと呼ばれる石です。
天童山大雄院の開祖である南極寿星 (なんごくじゅしょう) 禅師が、
座禅修業をしたところと伝わっています。
8座禅石
20 : 57 : 07 | ジオパークインタープリター | トラックバック(0) |  コメントはこちらから(0)  | page top↑
初春の兆し御岩神社
2016 / 03 / 21 ( Mon )
今日は、御岩神社から御岩山、高鈴山、そこから玉簾方面に下りて、グリーン
ふるさとラインを歩き、御岩神社に戻るという予定です。
御岩神社駐車場は、午前10時少し前という時間であり、駐車スペースはまだ
余裕がありました。

神社の楼門 (仁王門) です。
元禄元年に建立されたものですが、明治維新の神仏分離令で破壊され、
平成3年に再建されました。
1御岩神社楼門

境内には、ミズバショウが植えられています。
白い花のように見えるのは、仏炎苞 (ぶつえんほう) と呼ばれ、葉の変形した
もので、花を守っています。花は、仏炎苞の中にある棒状のものです。
2ミズバショウ

ショウジョウバカマも咲き始めました。
3ショウジョウバカマ

神域として守られた森の中は、日光が入ることはなく、林床にはジャゴケや
ヒノキゴケなどのコケ類が多く見られます。
この中に、キクザキイチゲも1輪だけ見られました。
4キクザキイチゲ

境内にたくさん見られるアズマシャクナゲのつぼみは、まだ硬いままです。
1ケ月後の4月末ごろには、周囲をピンク色に染めることでしょう。
5アズマシャクナゲ

モミジイチゴも少しづつ咲き始めました。
ヤブの中を歩くときには、鋭いトゲが行く手をふさぎますが、初夏のころに
つくオレンジ色の果実は、山歩きの美味しい楽しみです。
6モミジイチゴ

イワウチワもまだつぼみは硬いままです。この花はソメイヨシノとほぼ
同時期に咲くため、日立地方は4月上旬でしょうか。
7イワウチワ

御岩山やその先の高鈴山へのハイカーで、登山道はにぎわっています。
この日は、神奈川県からの団体さんが、にぎやかに高鈴山を目指して
いました。
8ハイキング道

御岩山山頂付近の岩場は、クライミングの練習ゲレンデとして知られて
います。
しかし、御岩神社がパワースポットとして認知度が高まるようになると、
たくさんの人が訪れるようになり、御岩山まで上る人が増えました。
遠方から車で来て神社に参拝し、地図も持たずにそのままの軽装で、
標高差200メートル以上を歩くのです。このため、道に迷う人が増え、
また、東日本大震災以降落石などの危険も高まり、危険個所への
立ち入りが制限されました。
9御岩山

高鈴山山頂です。
10高鈴山山頂

この日は、雪を蓄えた那須連山もはっきりと見ることができました。
11那須連山


oiwasan
16 : 50 : 10 | 山歩きと自然観察 | トラックバック(0) |  コメントはこちらから(2)  | page top↑
戦時中に植栽されたミツマタ
2016 / 03 / 13 ( Sun )
茨城県城里町と栃木県茂木町の県界に位置する、鶏足山 (けいそくさん)
を歩いてきました。この山は、8年前に一度歩いています。
鶏足山は、地形図には茨城県側からも栃木県側からも、山頂への道は
書かれていませんが、どちら側からもよく歩かれており、道はしっかり
ついています。
城里町に入り、県道225号鶏足山線を走ると、鶏足山登山口となる林道
が現れます。ここは裏登山口となっており、この少し先にトイレが備えら
れた駐車場があります。
ここには鶏足山や赤沢富士、そして茂木町の焼森山への登山地図が
置かれています。
今日は、ここから赤沢富士(富士ケ平山)、鶏足山、鶏石、ミツマタ
群生地、そして焼森山から駐車場へ戻るというコースを歩きます。
駐車場には、登山客のバス2台ほか、数台の車が止まっていました。
ここから1時間ほどで、鶏足山山頂です。
1鶏足山

山頂から、鶏石や護摩焚石などを見ながらミツマタ群生地に向かい
ました。
足場の悪い沢沿いの道の岩には、ウチワゴケが密生していました。
コケと名前が付きますが、シダ植物です。
2ウチワゴケ

ミツマタ群生地近くには、マンガン鉱採掘跡があります。
マンガンは、地球上に広く分布する元素です。
かつては茨城県内でも高取鉱山など、マンガンを産出する鉱山は
いくつかありましたが、今はすべて廃坑となっています。
マンガン電池などで知られていますが、重要な資源であり、適量を
国家備蓄するよう、定められている鉱物です。
3マンガン鉱採掘跡

ミツマタ群生地です。
ミツマタはコウゾと並んで、和紙の原料となります。
ここはかつては、紙の原料として地元の人たちが植栽したものです。
4ミツマタ群生地

ミツマタはジンチョウゲの仲間で、花にはほのかな香りがあります。
5ミツマタ

焼森山山頂です。
6焼森山
20 : 48 : 12 | 山歩きと自然観察 | トラックバック(0) |  コメントはこちらから(2)  | page top↑
やっと見つけた仏の化身
2016 / 03 / 12 ( Sat )
江戸時代初期の寛永7年、水戸藩は出羽三山を勧請し、御岩山を
湯殿権現、月山を月山権現、大室山を羽黒権現としました。

この1月には、月山に祀られている本地阿弥陀如来像を探して、
月山を歩いてきました。
そして、阿弥陀如来像が安置されている石鉾を探し当てました。

今日は、羽黒権現の本地仏である聖観音を探して、大室山を
歩いてきました。
大室山

大室山山頂です。
遠くからも目に付く秀麗な山ですが、ここに三角点はありません。
1山頂

土塁のように囲まれた中央に、小高い盛り土があります。
ここには、江戸時代後期の文化年中に祀られた、妙見宮の
石鉾があります。
2石鉾

山頂付近の斜面をぐるぐる回りながら、やっと探し当てました。
羽黒権現の本地 (ほんじ) 仏であるという、聖観音です。
3聖観音
20 : 26 : 11 | 山歩きと自然観察 | トラックバック(0) |  コメントはこちらから(0)  | page top↑
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