紅葉と高層湿原の苗場山
2015 / 09 / 29 ( Tue )
新潟県と長野県の県境に位置する、苗場山を歩いてきました。
新潟県湯沢町のかぐらスキー場からの祓川 (はらいがわ) コースを
登ります.。

関越自動車道を走り、湯沢インターで降りて、かぐらスキー場に
向かいます。
山道に入ると、木々の色づきも少なく、紅葉には早い感じでした。
しかし、登山道を歩き始め、高度を上げるにつれ、緑から赤や黄色
に変わっていきます。草紅葉も始まってきました。1登山道から

登山道にはササが多く見られます。チシマザサでしょうか。
緑と赤のコントラストが見事です。
2登山道から

この時期の紅葉は、ウルシやカエデの仲間から始まります。
真っ赤な木はカエデでしょう。
3カエデの紅葉

アップダウンを繰り返した登山道は、最後の急登を登り切ると
一気に展望が開けます。
第四紀更新世と呼ばれた時代、今から数十万年前に、苗場山の
火山活動が活発になりました。
このときの溶岩流が、山頂部のなだらかな斜面を作りました。
4池塘と木道

高層湿原には、池塘が点在します。
5池塘

かつては「苗場山頂ヒュッテ」と呼ばれていたのでしょうか、現在は
改装されて「苗場山自然体験交流センター」となっています。
6山頂ヒュッテ

定員は92名で、バイオ式の水洗トイレが設置されて衛生的です。
部屋は1階と2階に分かれた大部屋ですが、カーテンで仕切ることが
でき、プライバシーもそれなりに確保できます。
7山頂ヒュッテ

ヒュッテに宿泊したハイカーが、小赤沢ルートを下山していきます。
8ハイカー

山頂の高層湿原を歩いていると、このように小さな段差を見かけます。
ここは溶岩流の末端部で、その手前の石は溶岩が転がり落ちてきた
ものです。
9溶岩

苗場山は、数十万年前に活動した成層火山です。
成層火山とは、例えば富士山のように、噴出した溶岩や火山灰が
噴火口の周りに堆積して、層を作る火山です。
今の活火山の定義としては、過去1万年以内に噴火した火山で、
苗場山は過去数十万年前の噴火であり、活火山とは認識されて
いません。
10高層湿原
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お月見
2015 / 09 / 27 ( Sun )
中秋の名月であるこの日、日立市街を望む好展望地、助川山で
お月見と洒落ました。

薄暗くなり始めた頃、助川山市民の森に6人の無粋な?男たちが、
集まりました。
散歩する人も家路につくころ、なにやら怪しげな荷物を運ぶ男たち
がいます。
1運ぶ

右手の稜線上には、これから向かう助川山の東屋と満月が、気分を
盛り上げます。
2月と東屋

助川山山頂から見た、日立の夜景です。
3夜景

月見団子にススキを添え、お月見気分を盛り上げます。
4ススキと団子

月明かりが海面を照らします。
明日9月28日は、月が地球に最も近づくスーパームーンです。
5満月
20 : 46 : 54 | 無題 | トラックバック(0) |  コメントはこちらから(0)  | page top↑
多くの水害をもたらした坂東太郎
2015 / 09 / 22 ( Tue )
茨城の自然100選を訪ねて、今回は取手市と千葉県我孫子市に
かかる、古利根沼を歩いてきました。

古利根沼は、かっては利根川の本流の一部でした。
しかし、ここは大きく蛇行しており、河川の氾濫による水害が多く
発生しました。
このため、明治40年から大正9年にかけて改修工事が行われ、
大きく蛇行していた川は、現在の形に姿を変えたのです。
1古利根沼

古利根沼は、千葉県我孫子市と茨城県取手市との県境に位置します。
大正時代中期までは利根川の本流であり、そこが県境ともなって
いました。
河川改修後も県境は変更されず、現在も千葉県と茨城県の県境は
古利根沼を通っています。
2古利根沼

沼の左側の森は千葉県我孫子市で、シラカシ、シロダモの常緑樹と、
コナラ、ハンノキなどの落葉樹の混生した森となっています。
ここ古利根沼は、ヘラブナやブラックバスの釣り場として、知られて
いるようです。
3古利根沼

紅紫色のゲンノショウコが咲いていました。
東日本では、白い花が多く、このような紅紫色の花は西日本に多い
ようで、珍しい色のゲンノショウコです。
4ゲンノショウコ

古利根沼の東端から利根川に通じる場所にポンプ建屋があり、水門と
なっています。
5水門

沼から利根川に流れ込んでいました。
6水門

案内板には、排水用圦樋 (にゅうひ) と書かれています。
圦樋とは、水を引き入れたり出したりするために設けた水門の樋 (とい)
です。
排水用圦樋は、古利根沼から利根川に水を送るためのものでしょうか。
7水門

利根川の先には、うっすらと筑波山が見えました。
8利根川と筑波山
19 : 10 : 01 | 茨城の自然100選 | トラックバック(0) |  コメントはこちらから(2)  | page top↑
神仏習合の名残
2015 / 09 / 05 ( Sat )
行方市 (なめかたし) 八木蒔 (やきまき) の八幡神社 (はちまんじんじゃ)
円勝寺 (えんしょうじ) を訪ねました。
八幡神社と円勝寺は、共に市の指定有形文化財(建造物)に指定されています。
ちなみに、行方市内には、八幡神社と名が付く社が 6ヶ所に造営されています。
1案内板

長さが250メートルあるという直線的な参道では、その昔は流鏑馬も
行われていたようです。
参道の先には、鳥居と神社が見えます。
2八幡神社の参道

鎮守の森では、スギの巨木に混じり、シラカシやスダジィ、タブノキなどの
常緑広葉樹が見られました。
3八幡神社

八幡神社の拝殿です。本殿はこの裏にあります。
神社は八木蒔地区の鎮守ということです。
造営は室町時代の大永2年(1522年)と伝えられます。
奈良時代からの神仏習合の結果、寺(円勝寺)の鎮守のために建立された
神社ということでしょうか。

唱歌 「村祭」 では 「村の鎮守の神様の 今日はめでたい御祭日~」 と、
歌われています。
4八幡神社

円勝寺山門です。
多くの神社・仏閣の建築に携わった名工による建築で、細部に独創的な
特色が見られる、とのことです。
5円勝寺門

円勝寺です。案内板には、「この寺院は、大同年間(平安時代 806~810年)
に開山になった天台宗の古刹で、隣接する八幡神社の別当を務めていたこと
もあり、連なる境内は今でも神仏習合時代を彷彿させる」と、書かれています。
6円勝寺

行方市の指定文化財 (天然記念物) に指定されているカヤです。
樹齢は400年といわれます。
木の下には、カヤの実がたくさん落ちていました。
子供のころ、このカヤの実を炒って、食べた記憶があります。
7カヤ
21 : 41 : 17 | 茨城の自然100選 | トラックバック(0) |  コメントはこちらから(0)  | page top↑
県内最大の防砂林
2015 / 09 / 05 ( Sat )
「茨城の自然100選」を訪ねて、旭村海岸と玉沢稲荷神社の森を、歩いて
きました。
「茨城の自然100選」には、旭村と紹介されていますが、現在は鉾田町、
大洋村と合併して鉾田市となっています。
1玉沢稲荷神社

社殿は鉾田市の指定文化財になっています。
2玉沢稲荷神社

境内には、樹齢800年とされるスダジイやタブノキの古木が、生育
しています。
3玉沢稲荷神社

神社を出ると、海岸へと続く道があります。
地名は冷水(ひやみず)で、この辺りの海岸は冷水海岸と呼ばれています。
4海岸へ

海岸に出ると、砂防林が広がります。
県内には、北茨城市から神栖市までの海岸線に沿って、砂防林が
見られますが、ここが一番面積の広い砂防林です。
5防砂林

砂防林とは、飛砂防備保安林と言い、砂浜などから飛んでくる砂を防ぎ、
隣接する田畑や住宅を守る働きをします。
風除けにつくられた垣根の中には、次世代のクロマツの幼樹が育っていました。
6防砂林

砂浜から沖合いに向かって、なにやら見かけない構築物があります。
7ヘッドランド

近寄ってみると、沖合いに向かい花崗岩の大きな石が、敷石のように
置かれています。
8ヘッドランド

ここに案内板が置かれています。
説明によると、この施設はヘッドランドと呼ばれるもので、「海岸の浸食を
防ぐためにつくられた」と、書かれています。
海岸の砂の流出を防ぐために建設される人工の岬です。
敷石のような大きな花崗岩は、ここで発生する離岸流に流されないように
重量のある石が、置かれているのです。
9案内板

白砂青松とは言い難いもので、ごみが打ち上げられています。
また、サーフィンや釣を楽しむ人も多く、砂防林周辺にはごみが捨てられ
ています。
地元の人たちが清掃活動をしていますが、マナーを守らない人が多い
ようです。
楽しむだけではなく、自然を大切にしましょう。
10ごみ

ハマニガナは、国内の海岸の砂地に生育しています。
花は、4月頃から10月まで、かなり長い期間見ることができます。
栄養が乏しい海岸の砂地ですが、長く横に張り巡らした地下茎から
栄養を摂り、たくましく生きているのです。
11ハマニガナ
17 : 30 : 59 | 茨城の自然100選 | トラックバック(0) |  コメントはこちらから(0)  | page top↑
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