今年も朝日草刈
2015 / 07 / 16 ( Thu )
今年も、恒例の朝日連峰登山道整備です。
今年は実施日がこれまでと比べ1週間程度早く、心配したとおり
梅雨にぶつかってしまいました。

今年の拠点となる大石小屋です。
ここは車の駐車場からも近く、荷物の搬入が楽です。
草刈隊長の山さんが早めに来て荷物の搬入、小屋周辺の下刈り
を済ませていました。
1大石小屋

小屋脇の大石沢を流れる清流です。
この水が、小屋で料理などに使う水源です。
2小屋脇の沢

小屋の周辺に咲くエゾアジサイです。
淡い装飾花をもつこの花を見るのが、毎年の楽しみです。
3エゾアジサイ

初日は、山さん隊長と地元小国町で民宿を営み、県の自然公園
管理員を務める斎藤初男さん、それに私の3人で、だるまストーブを
囲みながら小屋で楽しい一晩を過ごしました。

翌日は、祝瓶山頂手前の一の塔と呼ばれるピークまで、約800m
登高の草刈です。
稜線に出ると、展望が一気に開けます。
4展望

尾根道にはアカモノが群生する場所があり、今年もたくさんの
実をつけていました。
甘酸っぱい果実を楽しみます。
5アカモノ

今日の目的である一の塔に着きました。
6一の塔

前方に見えるピークが、大玉山方面への尾根が派生している
ピークで、その先に祝瓶山頂があります。
7祝瓶山

明日の草刈再開のために、ここに刈払機と燃料をデポしました。
8草刈機デポ

この日は天候にこそ恵まれましたが、熱さと高い湿度で大量の
水分を消費し、疲労も相当なものです。
ここでゆっくりと休憩をとり、周囲の山岳展望を楽しみました。

正面の尾根が、祝瓶山から大玉山、そして平岩山からその先に
朝日連峰の主峰である大朝日岳に至る主稜線となります。
9展望

前方手前の尾根が、角楢小屋から平岩山に向かう尾根です。
その先に見える山並みに、以東岳があるはずです。
10展望

この日の夕には、元高畠町観光協会事務局長戸田さんたち
3人が、新たに小屋に入りました。
この夜は遅くまで宴会が続きました。
11宴会

翌日は、幕営地までの荷揚げグループと、祝瓶山グループ
に分かれます。
私は、山さん隊長と昨日に続き祝瓶山の残りを片付けます。
ブナの尾根を歩く山さんです。
12草刈隊隊長

尾根には立ち枯れてもなお、堂々とした風格を見せるミズナラが
見られます。
13威風堂々

山に入り4日目の朝、私は今日帰ります。
この後は、別メンバーに引き継ぎました。
14帰りの朝
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涸沼川河口の湿原
2015 / 07 / 11 ( Sat )
茨城町の涸沼川河口を、歩いてきました。
涸沼は、満潮時には海水が入り込む汽水湖であり、1971年に発見された
ヒヌマイトトンボの生息地として知られています。
平成27年5月には、涸沼がラムサール条約湿地に登録されました。

「茨城の自然100選」では、ヒヌマイトトンボの唯一の生息地と書かれた、
涸沼大橋付近です。
先に見えるのが涸沼大橋です。
ヒヌマイトトンボは、成虫も幼虫も汽水域のアシ原に生息しています
1涸沼大橋下

涸沼方面に下ります。右手には湿地帯が広がります。
アシが群生しています。
2涸沼に下る

左手には、5月に田植えを追えた鮮やかな緑の水田が広がります。
3左の水田

南西方面を見ると、筑波山地がシルエットとなって、浮かび上がっています。
4上流側の山

雰囲気が感じられる、アシ原の中の小さな船溜まりです。
今も、ここから舟が漁に出て行くのでしょうか。
5葦原

アシ原の先に、涸沼が見え始めました
6涸沼が見える

沼の先には、対岸もはっきりと見えます。
遠くは、日本原子力開発機構の施設でしょうか。
7涸沼が見える

ラムサール条約は、水鳥の生息地としての湿地に関する条約で、
当然のことながら、水辺の鳥も多く見られます。
茨城町のホームページによると、涸沼では170種近い鳥が観察
されているようです。
ここではコサギやカワウ、カモなどが観察できました。
しかし、水辺をよく見ると大量のごみが集まり、水の汚れも気になりました。
国際条約登録地として恥じない沼に、なってほしいものです。
8水鳥
20 : 43 : 51 | 茨城の自然100選 | トラックバック(0) |  コメントはこちらから(0)  | page top↑
野口池と土師の湿原
2015 / 07 / 11 ( Sat )
茨城の自然を訪ねて、今日は笠間市の野口池と、土師 (はじ)
湿原を歩きました。

野口池は、旧岩間町にあり、この地は湿原が多いようです。
それは、筑波山地の東部である愛宕山や難台山などの扇状地に
広がった町で、湧水が豊富だからです。
1右が池

道路地図を頼りに、見当をつけて野口池付近に入りますが、案内板など
一切なく、畑の中のわずかな駐車スペースに車を停めました。
林に囲まれた中に池はあるのだろうと考え、とりあえず林の中に入ります。
2右が湿原

右手の湿原と思われる方向には、アシが茂り、分け入る気にはなりません。
3湿原方向

すぐに森林になります。
4森に入る

わずかな地形の変化を見てヤブに入ると、湿地と池を分けるようになります。
右が湿地、左が池です。
5森に入る

湿地が見えました。
6湿原

水路があり、水溜り以外はアシが密生しています。
この中には入れそうもありません。

この付近は、約6~7千年前の間氷期には海が入り込んでおり、その頃の
生き残りである植物も見られるはずでしたが、それも絶滅したのでしょうか。
7湿原

オレンジ色の花が見えたので近寄ってみると、ノカンゾウが、ポツリポツリ
と咲いていました。
8ノカンゾウ

再び森に入ります。
9森に入る

野口池です。
静かな湖畔は、時折静寂を破り、ウシガエルの鳴き声が響きます。
カモが泳ぎ、コサギが餌を狙うように水面を見つめています。
10野口池

ポンプ小屋らしきところに、「野口池自然環境保全地域」の案内板が、
放置されたように置かれていました。
11案内

このあと、ここからわずか北にあるはずの土師 (はじ) の湿原方面に
向かいました。
場所がわからず、「茨城の自然100選」に書かれた、概略の案内図
だけが頼りです。

田んぼの用水路に水車が見え、車を停めます。
12水車

用水路から分けられた水が流れ込み、水車は勢いよく回っていました。
近くには、他にも小さな水車が動いていました。
これらの水車は、揚水とか、製粉とかに使われているようでもなく、
景観をつくるためのものと思われます。
私には、心地よい田園風景が感じられました。
13水車
このあと、土師の湿原を探して、それらしいところを回ったのですが、
結局湿原はわからずじまいでした。
今日訪ねた、野口池湿原も土師の湿原も、県内外の市民の声を反映して
選定された貴重な自然であり、行政は保全に勤め、利用しやすい環境を
作り上げてほしいと思います。
20 : 22 : 27 | 茨城の自然100選 | トラックバック(0) |  コメントはこちらから(2)  | page top↑
松林の中に残された白砂青松
2015 / 07 / 08 ( Wed )
日本の原子力発電所発祥の地、東海村には、よく知られたお寺と神社が、
並ぶように建てられています。
村松虚空蔵尊 (むらまつこくぞうそん) と大神宮です。

虚空蔵尊の本堂です。
虚空蔵尊とは菩薩の一つで、東海村のホームページによると、日本国内
には名高い虚空蔵菩薩が三体あり、村松虚空蔵尊もそのひとつという
ことです。
1虚空蔵本堂

かつては皇室の氏神とされ、伊勢神宮を分社したという大神宮です。
2大神宮

大神宮を抜けると、村松海岸に出ます。
4海岸

日本の白砂青松100選にも選定されている村松海岸です。
ここまでは車が入れるようで、四輪駆動車のタイヤの跡が、多数
見られました。
5白砂青松

松林を二分する防火帯です。
ここには車は入ることはできず、海浜植物が守られています。
両側には、バリケードで囲まれた原子力関係の施設があります。
6防火帯

防火帯を両側の原子力関係施設を道路でつないでいます。
もちろん通常はゲートが閉じられ、施設内に立ち入ることはできません。
7分断

海岸に出ました。
南は常陸那珂火力発電所方面で、排気塔が目に付きます。
8火力発電所

北は日立港方面です。
東京ガスの巨大なLNGタンクが見えます。
9日立港

白砂青松に選定された村松海岸とは、防風防砂林であるクロマツの林の
中に原子力施設が建つ一帯を指すのでしょう。
しかし、砂浜には海釣をする四駆が入り込み、漂流物などが多く、白砂には
程遠いような感じです。一般の人の出入りが少ない環境にあり、砂浜は掃除
などが行き届いてないように感じられます。
砂浜の中に異様なものが見えたので、行ってみました。ここには大きな流木
があり、流れ着いたものや人の手で置かれたようなものが、集積していました。
10流木

松林の中には、海浜植物のハマゴウがたくさん咲いています。
砂地の上を這うように枝を伸ばしますが、草ではなく木です。
10ハマゴウ

なにやら人目を引く真っ赤な実は、名前も恐ろしいドクウツギ(毒空木)です。
11ドクウツギ

始めは赤い実も熟すと黒紫色に変わります。有毒成分を含み、人が食べると
死に至ることもあります。
トリカブト、ドクゼリとともに日本三大毒草と言われています。
ドクウツギ2

村松海岸から南に向かい、隣町であるひたちなか市に「国営ひたち海浜公園」
があります。
ここでは、茨城県のレッドデーターブックに記載され、絶滅危惧種に指定されて
いるオオウメガサソウを見ることができます。
公園内に設けられた特別保護区では、期間限定でガイドによるツアーが開かれ、
この時期だけは特別にオオウメガサソウを見ることができるのです。

以前は、ここ村松海岸の松林の中でもオオウメガサソウが見られたようですが、
今は見ることができません。
環境の変化や、盗掘などが原因なのでしょうか。

しかし今日は、オオウメガサソウと同じ仲間のイチヤクソウを見ることが
できました。
花は既に終わっていましたが、狭い分布域の中でがんばっていました。
イチヤクソウ

砂地の中に咲くオオマツヨイグサは、黄色い花が目に付きます。
この花は、月見草と呼ばれるほうが多いようです。
12オオマツヨイグサ

同じ仲間のコマツヨイグサは、黄色い花が咲き終えてしぼむと、赤色に
変わります。
国立環境研究所では、コマツヨイグサを要注意外来生物として、抜き
取りによる駆除を薦めています。
13コマツヨイグサ

砂地に咲くハマニガナです。
このような厳しい環境の中で、よく生育しているなと思います。
他のニガナの仲間と比べ、葉に特徴があります。
14ハマニガナ
18 : 23 : 59 | 茨城の自然100選 | トラックバック(0) |  コメントはこちらから(2)  | page top↑
俳句の細道
2015 / 07 / 04 ( Sat )
鉾田市には、松尾芭蕉も訪れたという大儀寺 (たいぎじ) があります。
「茨城の自然100選」にも選定されている、大儀寺を訪ねました。
1sando

竹林に囲まれたお寺の境内に入ると、すぐに 「句碑ノ細道」 と呼ばれる、
散策路が現れます。
2hosomiti

この散策路の両側には、黒御影石に彫られた句碑が並んでいます。
これは全国の有名、無名の俳人から寄せられた、自作自筆の句碑で、
全部で160基以上あるそうです。
この中には、松尾芭蕉の句碑もあります。
3hosomiti

この句碑には「信じ合ふ 日々の楽しや 水温む きよ」と彫られています。
4kuhi

この句碑は「父の斧 子の斧揃え 山始め 向陽」です。
林業家が、新年の仕事初めに詠った句でしょうか。
5kuhi

雰囲気のある竹林の中に並べられた句碑は、見ごたえがあります。
時間があれば、一句一句詠んでいってもおもしろいかも知れません。
句碑は、ここに置いてほしいという希望者が、今もいるようです。
6sando

大儀寺は禅宗のお寺で、鉾田市の指定文化財(名勝)となっています。
市の案内によると、「寺の由来は、慶長年間、華蔵曇下 (けぞうどんげ) 和尚が
この地に草庵を開く。元和2年に梅易陽 (ばいいよう) 禅師を迎えて法花山
大儀庵とし、その後、六代を経て廃庵となった。それを復興したのが、高僧
仏頂禅師。貞享元年、荒廃していた大儀庵に入り、復興に努力し、寺名を
宝光山大儀寺と改めた」 というようなことが、書かれています。
7daigiji

大儀寺仏頂禅師は、俳人の松尾芭蕉の禅の師としても知られ、芭蕉
句碑などが建てられました。
左側に見えるの芭蕉の句碑には「寺に寝てまこと顔なる月見哉」 と
彫られています。
これは「禅寺の澄みきった雰囲気の中で月を見ていると、心はもとより
顔までが引き締まったようになる」 という意味らしいです。

右側の坐像は仏頂禅師です。
8kuhi

境内の斜面には、樹齢500年ともいわれるスダジイの古木があります。
500年の樹齢を考えると、草庵が建てられた以前からのものでしょうか。
9sudaji
17 : 23 : 21 | 茨城の自然100選 | トラックバック(0) |  コメントはこちらから(2)  | page top↑
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