日立市自然観察会
2013 / 06 / 29 ( Sat )
日立の自然観察会に参加しました。「日立の自然ガイドブック」を編集した
植物や野鳥、昆虫などの専門家と一緒に歩き、生物を観察するという企画で
十王町高原を歩きました。
観察会

アワブキです。
枝を燃やすと、枝の切り口から泡のようなものを吹き出すとか、樹冠に
広がった花が泡を吹いたように見えることから名づけられました。
この写真を見ると、泡を吹いたように見えます。
アワブキ

マタタビの葉です。この時期枝の先の葉が白くなり遠目からでも
よく目立ちます。
しかしこの白い部分は、葉緑素が失われているのではありません。
葉を切り離してみると白いところにも、緑が見えます。この白い部分は
やがて緑色に戻ります。
マタタビは虫媒花で、昆虫が花粉を媒介し、受粉の手助けをします。
この昆虫が目に付きやすいよう、他の葉と区別するために一時期、葉を
白く見せる、植物の戦略なのです。
マタタビの葉

マタタビの花です。
マタタビ

馬頭観音とは、古くは仏教の信仰の対象として、千手観音や十一面観音と
同じ六観音のひとつとして信仰を集めたとのことです。
この写真のように、私たちがときおり路傍で見かける馬頭観音は、馬が
荷物を運ぶ手段として使われるようになった江戸時代に、道中に倒れた
馬の霊を慰めるために建てられたのです。
馬頭観音
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18 : 38 : 55 | 山歩きと自然観察 | トラックバック(0) |  コメントはこちらから(0)  | page top↑
海浜植物
2013 / 06 / 22 ( Sat )
今日は海岸近くの山を歩いた後、砂浜を歩き、海浜植物の観察を楽しみました。

ヒルガオ科のハマヒルガオです。日本中の海岸で見ることができますが、
サツマイモと同じ仲間です。
ハマヒルガオ

オオマツヨイグサです。ツキミソウや宵待ち草などと呼ばれることもあります。
オオマツヨイグサ

以前、背丈よりも高いビロードモウズイカを見かけました。
この固体もどんどん成長していくのでしょうか。
ビロードモウズイカ

なんとも情けないようなネーミングのコメツブウマゴヤシです。
小さな果実が米粒のように見えることから名づけられたようです。
コメツブウマゴヤシ

テリハノイバラです。サクラと同じく、きれいな花の多いバラ科です。
テリハノイバラ

アツバキミガヨランです。北アメリカ原産です。
昆虫が花粉を媒介し、受粉する虫媒花ですが、媒介する昆虫が日本には
生存してなく、種子はできません。
海岸には3株、自生していました。なぜここにあるのでしょうか。
アツバキミガヨラン

トベラです。暖地性の常緑樹で、この付近ではよく見ることができます。
トベラ

私たちが食べるエンドウと同じような豆をつけるハマエンドウです。
ハマエンドウ

可憐な花をつけたミヤコグサです。ハマエンドウと同じマメ科植物です。
小さな花ながら鮮やかな黄色は目に付きます。
ミヤコグサ

最初見たときにはフウロソウかなと思いました。
アカバナユウゲショウです。和名は赤花夕化粧と書きます。
野生の花とは思えないような、優雅な花です。
アカバナユウゲショウ
19 : 38 : 25 | 山歩きと自然観察 | トラックバック(0) |  コメントはこちらから(0)  | page top↑
日立アルプス
2013 / 06 / 09 ( Sun )
日立アルプスを歩いてきました。梅雨の盛りのこの時期は、たくさんの花を
見ることができます。

エゴノキです。白い小さな花が下向きにびっしりとつき、見事です。
果実にはサポニンという成分が含まれ、水に溶けると泡立つことから、昔は
石鹸代わりに使われたこともあるようです。また、この果実をすりつぶして
小川に流し、小魚を獲ったという話も聞きました。
エゴノキは虫こぶができやすく、奇妙な形をしたエゴノネコアシやオトシブミ
なども、よく見られます。
種子はヤマガラなどの野鳥が好みます。
エゴノキ

ガマズミです。
果実は秋になると赤く熟し、子供の頃は酸味の強い実を口に含んだ記憶が
あります。焼酎につけると鮮やかな紅色に染まり、おいしい果実酒になります。
ガマズミ

ハコネウツギです。和名は箱根空木と書きます。
しかし箱根にはほとんど自生していないようです。
海岸沿いに多く、ここ日立では山の中でも、よく見ることができます。
ハコネウツギ

コゴメウツギはあまり目立ちませんが、小さな可愛らしい花をつけます。
葉はモミジイチゴに少し似ているかな。
コゴメウツギ

「卯の花の匂う垣根に」と歌われた唱歌「夏は来ぬ」でおなじみの「卯の花」
とはこのウツギです。
庭木として植えられているのを見かけますが、匂いは感じられません。
歌い継がれてほしいと思いますが、今でも学校唱歌として歌われているので
しょうか。
ウツギ

きれいな花が多いスイカズラ科植物。上記のウツギ類もこのスイカズラ科に
属します。この代表ともいえるスイカズラは、特徴のある花とともに、
なんともいえぬ甘い香りが漂います。
スイカズラ

ハルジオンは多くの人が雑草と感じているように、あちこちで見られます。
もともとは北アメリカ原産の帰化植物ですが、もう十分に市民権を得ている
のではないでしょうか。
このような植物ですが、ハルジオンの名付け親は植物学者の牧野富太郎
博士です。
ハルジオン

コアジサイは山歩き中、最初から最後まで見られました。
アジサイの仲間によく見られる装飾花はなく、派手さはありませんが、
この時期、私の好きな花です。
コアジサイ

ニガナです。この花は日本中どこでも見られるようです。
和名の苦菜は、茎や葉に苦味があることからつけられました。
ニガナ

ニガナと同じキク科のコウゾリナです。
葉や茎には剛毛があり、触れるとざらざらします。
コウゾリナ

ムラサキサギゴケです。注意してみていないと、見過ごしてしまうような
小さな花です。枝はサツマイモのツルのように地面に水平に枝を伸ばします。
ムラサキサギゴケ

ネジキです。樹皮を見ればすぐに判別できるでしょう。
縦に裂け目が入り、薄くはがれ、成長すると幹がねじれるように見えます。
花はスズランに似たような、似ないような、可愛らしい白い花を、下向きに
多数つけます
ネジキ

秋に咲く種類が多いアザミの中で、この時期に咲くのはノアザミです。
総苞に触るとネバネバと粘性があります。
ノアザミ

ノイバラです。
日立アルプスを歩き、毎年同じ場所でこの花を見ています。
あちこちの庭で、大型で多様な色の花弁を持つバラの花が見られますが、
このノイバラは日本の野生バラの代表種です。
私は園芸種にはない、この素朴ともいえる野ばらが好きです。
ノイバラ

サルナシはマタタビの仲間です。地方ではコクワとも呼ばれます。
このサルナシを改良したものが、キウイフルーツです。
山歩きで、熟したサルナシを見つけたときは、山の恵みに感謝です。
私はこの果実で果実酒をつくっています。
よく見ると果実だけではなく、花もなかなかのものです。
サルナシ

ナルコユリです。
ナルコユリとアマドコロとホウチャクソウは、同じユリ科の植物ですが、
同定に迷います。
アマドコロとナルコユリは花が葉腋(葉の付け根)から垂れ下がってつき、
ホウチャクソウは枝先につきます。
アマドコロとナルコユリの見分け方は、茎に触れてみることです。
アマドコロは茎に稜があると表現されますが、茎を円周方向にぐるっと
触ってみると、茎に稜(角)があることがわかります。ナルコユリはこの稜が
なく、つるっとしています。ぜひ試してみてください。
ナルコユリ

まるで園芸種のようなミヤマヨメナです。
ミヤコワスレが逃げ出した?
しかし、この花が咲いていたのは人里から離れた山の中です。
自生種のミヤマヨメナと同定してもよいでしょうか。
ミヤマヨメナ

タツナミソウです。
シソ科植物特有の花の形で、和名の立浪草は、花が押し寄せる波のように見える
から名づけられたとのことです。
タツナミソウ

これもきれいな花が多いことで知られる、キンポウゲ科のウマノアシガタ
(別名キンポウゲ)です。
和名の馬の足形は根生葉(根元から出た葉)が馬の足に似ていることで
名づけられたとのことですが、納得するには無理があるようです。
ウマノアシガタ

ヤブデマリです。
この山域で始めてこの花を見たときには、あれ、こんなところにムシカリ
(別名オオカメノキ)を発見と驚きました。
ムシカリは関東の標高の高いところや、東北の山歩きをしてよく見かける花
です。それが太平洋に近い低山で見かけるとは。写真に撮って調べてみると
装飾花の形が違い、ヤブデマリであることがわかりました。
ヤブデマリ
17 : 19 : 50 | 山歩きと自然観察 | トラックバック(0) |  コメントはこちらから(4)  | page top↑
ヤブ山歩き
2013 / 06 / 02 ( Sun )
常陸太田市の竜神ダム南西に位置する山を歩いてきました。
集落の外れに車を止め、歩き始めるとすぐに泥岩の露頭に出会いました。
泥岩

急斜面を登ると目の前に大きな岩塊が道をふさぎます。
火山角礫岩です。
およそ1500万年前、日本列島の原型ができたとき、海底火山の噴火に
よって、その堆積物から奥久慈男体山が形成されました。
男体山周辺の奥久慈山地ではこの男体山火山角礫岩がよく見られます。
近くでは海底火山の副産物で、宝石ともなるメノウが産出することで
知られています。
分厚い泥岩の堆積や海底火山の堆積物など、昔の日本列島草創期の
ダイナミックな動きに、驚かされます。
角礫岩

ヤブツバキについたツバキもち病です。
虫えい(虫こぶ)のように見えますが、これはツバキもち病と呼ばれる
きのこの仲間である菌類の働きによるものです。
ツバキもち病

秋の花、キク科植物のカシワバハグマです。もう小さなつぼみを
つけています。
茨城県のレッドデータブックに記載されたオヤリハグマも見られました。
カシワバハグマ

白いホタルブクロが火山角礫岩のやせ尾根で見つけました。
この辺で見かけたホタルブクロはすべて白色でした。
ホタルブクロ
08 : 56 : 50 | 山歩きと自然観察 | トラックバック(0) |  コメントはこちらから(0)  | page top↑
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