日本の人工林を守る
2018 / 07 / 14 ( Sat )
森林インストラクター茨城の林業研修として、毎年実施している森に
入りました。
今日は、スギ、ヒノキ林の下刈りです。
2下刈り前

伐採跡に植樹したスギやヒノキの苗木の周りは遮る物がなく、十分な
太陽光が届きます。
そこには多様な先駆植物が成育し始めます。
1下刈り前

これらの草や木を刈り取り、植栽木の成長の手助けをするのが
下刈りです。
3下刈り後

連日高温注意報が発令する中での作業は、水分補給と適度な
休憩が必要です。
それでも、目に見える作業の達成感がたまりません。
4下刈り後

沢沿いには、ミツモトソウ (水元草) が咲いていました。
水辺で咲くことから名づけられたようです。
特徴的な3出複葉の葉と、全体に毛が多く、花はヘビイチゴなどと
よく似ています。
5ミツモトソウ

帰り道、いつもの場所でシキンカラマツを見てきました。
6シキンカラマツ
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巨樹観察会
2018 / 06 / 10 ( Sun )
インストラクター仲間7人で、日立市の風神山から真弓神社まで
歩いてきました。
好きもの同士の観察会で、こんなもの、あんなものがあったとかで、
牛の歩みです。

目立たないところに、クモキリソウが咲いていました。
1クモキリソウ

今年は何度か見ていますが、よい状態のイチヤクソウが見られました。
2イチヤクソウ

林床には、ツルアリドオシがたくさん咲いていました。
可愛らしい二つの花は、果実の元になる子房が合着して、
赤い一つの実となります。
3ツルアリドオシ

梅雨のない北海道を除き、全国的に梅雨に入ったこの時期、
庭先ではアジサイの花も見られるようになりました。
山では、コアジサイやヤマアジサイも咲き始めました。
4ヤマアジサイ

神社から森を見ると、立ち木を覆い隠すように巻きついた葉が
見えました。
これはキジョランで、渡りをする蝶として知られるアサギマダラの
食草です。
キジョランは茨城県の準絶滅危惧種に指定されていますが、
この周辺ではたくさん見られます。
5キジョラン

真弓神社から見た周囲の森です。
神域ということもあるのでしょうか、植生が守られており、自然の豊かさを
感じます。
近くでは、アサギマダラが飛んでいました。
大きなアオダイショウと、この春生まれたと思える小さなヒキガエルも
見つけました。
6神社周辺の森

今回の目的でもある巨樹の観察です。
爺杉と呼ばれるこのスギは、案内板によると樹齢950年くらいのようです。
茨城県の天然記念物に指定されています。
間近で見ると、大きさや風格のようなものに圧倒されます。
7爺杉
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たくさんのカエデとシロヤシオ
2018 / 05 / 16 ( Wed )
インストラクター仲間で、八溝山を歩きました。
八溝山ではここ数年、春と秋に観察会を実施しています。
春は新緑とシロヤシオ、秋には紅葉が目当てです。

鮮やかな新緑を展開しているのはカジカエデで、日本固有種です。
このカジカエデの葉によく似たものが、カナダの国旗に描かれています。
それはメープルシロップを採取することで知られたサトウカエデです。

八溝山はカエデの種類の多いことで知られていますが、この日も
16種のカエデを確認しました。
アサノハカエデ、イタヤカエデ、イロハモミジ、ウリカエデ、
ウリハダカエデ、エンコウカエデ、オオイタヤメイゲツ、オオモミジ、
カジカエデ、コハウチワカエデ、コミネカエデ、チドリノキ、
ハウチワカエデ、ヒトツバカエデ、ヒナウチワカエデ、ミネカエデ
1カジカエデ

今年は全国的にソメイヨシノをはじめ、開花が早いようです。
山仲間からは、5月に入るとすぐに八溝山のシロヤシオの開花の
連絡を受けました。
今日は、それから半月を過ぎています。
2シロヤシオ

多くの花は盛りを過ぎていましたが、それでも元気な花も見られました。
シロヤシオは、5枚の葉が輪生状につくことから、ゴヨウ(五葉)ツツジとも
呼ばれます。
3シロヤシオ

沢沿いにはフタバアオイが見られました。
和名は二葉葵で、二葉は2枚の葉が対生状につけることから名づけられました。
徳川家の葵の御紋は、この葉を図案化したものです。
高貴な植物の印象を受けますが、ここでは群生しています。
4フタバアオイ
21 : 40 : 54 | 森林インストラクタ- | トラックバック(0) |  コメントはこちらから(0)  | page top↑
インストラクター仲間との観察会
2018 / 05 / 12 ( Sat )
森林インストラクター神奈川主催の合同観察会が、筑波山で実施されました。
主催の神奈川をはじめ、千葉、埼玉、東京そして茨城のインストラクターが、
筑波山のつつじが丘から女体山、男体山と歩きました。
1観察会

登山道を歩き始めると、両側にツクバネウツギが現れました。
和名を衝羽根 (つくばね) 空木と書き、筑波とは関係ありません。
花は、オレンジ色の網目状模様と5個のがく片が目立ちます。
2ツクバネウツギ

ヒトツバカエデはカエデの仲間ですが、葉は分裂しておらず、一見
カエデのようには見えません。
しかし、葉はカエデの仲間共通の対生となっています。
また、果実はイロハモミジなどと同じく翼がつき、ひらひらと落下します。
秋の黄葉が見事です。
3ヒトツバカエデ

ミツバウツギです。
和名は三葉空木で、三出複葉という葉の形を持つウツギです。
4ミツバウツギ

女体山から下ったところにヒイラギソウが群生していました。
葉がヒイラギに似たところから名付けられたようで、緑の葉の中から
青紫色の花を、段になってつけています。
環境省の絶滅危惧種に指定されている植物で、貴重なものです。
5ヒイラギソウ

立身石 (りっしんいし) と呼ばれる斑レイ岩の好展望地から、
つくば市内を俯瞰します。
6俯瞰

立身石からすぐ下にアズキナシが咲いていました。
緑の葉が茂る中に、5枚の花弁を持つバラ科の植物です。
7アズキナシ
20 : 44 : 18 | 森林インストラクタ- | トラックバック(0) |  コメントはこちらから(0)  | page top↑
今年は早めの春が来た
2018 / 04 / 11 ( Wed )
森林インストラクターの公開行事として、参加者とともに筑波山を
歩いてきました。

筑波高原キャンプ場から山頂に向かうルート上では、例年たくさんの
カタクリが登山者を迎えてくれます。
しかし、今年はソメイヨシノの早い開花で知られるように、全国的に
自然を彩る野の花、山の花の開花が早かったようです。
キャンプ場周辺のカタクリも大方咲き終え、種子を覗かせるカタクリも
見られました。
しかし、登山道を歩き始め標高が上がると、徐々に元気なカタクリが
現れました。
1カタクリ

キクザキイチゲは、キャンプ場コースではよく見られます。
生育する場所によって色が違っているようで、ある場所ではすべて
白でしたが、ここでは薄水色の花が見られました。
2キクザキイチゲ

これはエンレイソウですが、この付近ではシロバナエンレイソウも
見られます。
3エンレイソウ

ヒナワチガイソウは、注意してないとまず見逃すでしょう。
生育地が非常に少なく、貴重な植物です。
4ヒナワチガイソウ

ダンコウバイによく似た花をつけるアブラチャンは、ここでは叢生した
樹木が見られます。
かつては、果実から取れる油を燃料や灯油に使われました。
5アブラチャン

筑波山には、NPOの調査で7000本を超えるブナが生育していることが
分かっています。
しかし、次世代につなげる幼木はほとんど確認されていません。
ブナの芽吹きも始まっていますが、この中から花が咲き、果実となって
芽生え、新葉を出すブナはあるのでしょうか。
6ブナの芽吹き

キャンプ場では、コブシの花が咲いていました。
7コブシ
19 : 00 : 29 | 森林インストラクタ- | トラックバック(0) |  コメントはこちらから(2)  | page top↑
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