茨城の山は面白い
2017 / 06 / 17 ( Sat )
県北の山を歩いてきました。
オオルリやミソサザイの囀る沢沿いの道は、初夏の彩り包まれています。

エイザンスミレを見つけました。
エイザンスミレは、美しい花とスミレの仲間では珍しい切れ込みの深い
葉が特徴です。
しかし、花が終わって出てくる夏葉は、まるで別の植物のような葉が展開
します。

写真中央の濃い緑で切れ込みの深い葉が、この春の開花とともに展開
した葉です。
その左右に見える大きな葉が夏葉です。春の葉と比べると切れ込みも
少なく、まるで別な植物の葉に見えます。
1エイザンスミレ

これは、ショウジョウバカマです。
ショウジョウバカマは、高山から平地まで全国で見られます。
私も3月に裏山で、7月には高山地帯の山歩きで毎年見ています。
花の色にも地域や個体差があり、見て楽しい花です。
ショウジョウバカマは、花を咲き終えると、花茎と呼ばれる茎を
長く伸ばします。
この花茎の長さは花の時期と比べ、倍以上に伸びます。
これはショウジョウバカマが茎を伸ばすことによって、風でより
遠くまで種子を散布するための戦略といわれています。
2ショウジョウバカマ

日陰の湿った斜面にジャゴケがついていました。
ヘビのウロコのように見えることから名づけられたジャゴケです。
3ジャゴケ

クワガタソウです。対生してつく葉が特徴的です。
この上部の葉の付け根に花をつけます。
この写真の花はもう終わりの頃で、花弁は閉じています。
ちょっと触れたら落ちてしまいました。
4クワガタソウ

6月としては珍しく、キク科植物の特徴である頭花をつけた花が
咲いていました。
外来種と見間違うような黄色い花をつけたサワギクですが、
れっきとした日本固有種です。
5サワギク

ムラサキサギゴケです。
匍匐枝 ( ほふくし) と呼ばれる長いつる状の枝を伸ばして、
薄い紫色の花をつけています。
6ムラサキサギゴケ

ミゾホオズキです。
鮮やかな緑の中に黄色い小さな花が目に付きます。
7ミゾホオズキ

チダケサシは、長く伸びた枝にびっしりと花をつけています。
ルーペなどで拡大してみると、ユキノシタ科らしく可愛らしい花です。
8チダケサシ

地上の茎の元につく葉と、茎の途中に3出複葉と呼ばれる葉を出し、
線状で純白の花を咲かせます。

ミヤマカラマツは、茨城県の準絶滅危惧に指定されています。
9ミヤマカラマツ

森から出ると、日当たりのよい所でテイカカズラが咲いていました。
林床で小さな葉をつけたテイカカズラをよく見かけますが、花を
咲かせるのは十分な日光が必要です。
10テイカカズラ
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マメヅタとマメヅタラン
2017 / 06 / 15 ( Thu )
山を歩いていると、やや薄暗い林内の樹木などに茎を這わせた
シダ植物のマメヅタをよく見ます。
光沢があり肉厚の丸い葉と見ると、これがシダ植物とは思えません。
しかし、マメヅタは花を咲かせず、胞子で増えます。
これは、コケ植物やシダ植物共通の繁殖法です。

樹皮に着生したマメヅタです。
マメヅタ

これは、ラン科植物のマメヅタランです。
日当たりのよい岩や樹木に着生するランで、人が近寄りにくい場所に
生育しています。
環境省の準絶滅危惧種に指定されている希少種です。
マメヅタラン1

20日前に訪ねたときはまだつぼみでしたが、今日は十分楽しませて
くれました。
マメヅタラン2


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集落の氏神様を祀る山
2017 / 06 / 04 ( Sun )
福島県との県境に位置する宮川八溝山と、剱山を歩いてきました。

今日は、JR水郡線矢祭駅近くの福島県側から入ります。
しばらくは、地形図に書かれている沢沿いの林道を歩きます。
やがて地形図からは林道の表示はなくなりますが、道は続いています。
多分、この道を進むと、今は消滅集落となった萩に通じているのかも
知れません。
林道から外れ、宮川八溝山に向かいます。

元は、林業のための作業道としてつくられた道でしょうが、今は葉を
広げたタマアジサイが、道一杯に群生しています。
1宮川八溝山へ向かう

斜面につくられたヤブ状態の道から尾根に乗ると、ほどなく
宮川八溝山のピークです。
ここには、土塁のように周りを盛土したその中に、石祠が祀られています。
「醍醐百名山」によると、「本山である八溝嶺神社 (やみぞみねじんじゃ)
祭礼の日には、ここで地元の男女が酒魚持参で昼間から一杯やっていた」
というようなことが書かれています。
2宮川八溝山

石祠のすぐ近くに、立ち枯れた木が見られます。
スギの巨木のようですが、根本には焦げた樹皮が見られ、
落雷にあったのでしょうか。
3宮川八溝山

これから梅雨に向かいアジサイの季節ですが、山中ではコアジサイが
咲き始めています。
コアジサイ

宮川八溝山からは尾根を西に辿り、剱山に向かいます。
南側斜面が伐採された剱山が見えました。
5剱山

山頂には、雷神の石祠と石燈篭が置かれています。
ここには四等三角点が設置され、測量の基準となる基準点名は
なぜか地獄沢です。
6剱山


miya
21 : 57 : 54 | 山歩きと自然観察 | トラックバック(0) |  コメントはこちらから(0)  | page top↑
奥久慈の山歩き
2017 / 05 / 28 ( Sun )
奥久慈の山は、山歩きや植物観察の場として面白い山域です。
山仲間と、森の中を歩いたり、岩稜帯を歩いたりして楽しんで
きました。

初夏を感じるホタルブクロが、咲き始めていました。
なぜかこの辺りはすべて白花です。
1ホタルブクロ

ガマズミの仲間のヤブデマリは、アジサイと同じように大きな
装飾花が目立ちます。
純白で清楚な感じの花を、咲かせています。
2ヤブデマリ

岩場でよく見られるキリンソウです。
乾燥地に多い多肉植物の仲間です。
3キリンソウ

シモツケです。間違いやすい植物にシモツケソウがあります。
シモツケは木本類、シモツケソウは草本類です。
4シモツケ

ミヤマナルコユリです。
この写真からはわかりにくいのですが、葉の付け根から花が
2つ垂れ下がってつくのが特徴です。
5ミヤマナルコユリ

ラン科のジガバチソウです。
よく似た植物にクモキリソウがありますが、葉脈で区別できます。
6ジガバチソウ

イチヤクソウはツツジ科の植物です。
葉脈に特徴があり、常緑で1年中見られます。
7イチヤクソウ

これは鮮やかなヤマタツナミソウです。
8ヤマタツナミソウ
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花を見ながらの山歩き
2017 / 05 / 20 ( Sat )
山仲間と県北の山を歩いてきました。
尾根を歩いて見かけた花です。
最初に遠目で見たとき、あれタニウツギが咲いてる、と思いました。
タニウツギは、日本海側で見られるウツギの仲間で、県内に自生は
ないはずです。
近づいて観察すると、萼片の特徴がツクバネウツギです。
萼片が羽根突きの羽根に似ていることから、ツクバネウツギと
名付けられました。
ツクバネウツギの花の色は白や黄色ですが、この花は赤い色で、
ベニバナツクバネウツギです。
1ベニバナツクバネウツギ

クワガタソウは、オオイヌノフグリと同じ仲間です。
全国に普通に見られる雑草と書かれた図鑑もありますが、それほど
見かけるものでしょうか。
2クワガタソウ

これは鮮やかな青紫のヤマタツナミソウです。
3ヤマタツナミソウ

ヤマブキソウも咲いていました。
緑の広がる林床植物の中に、ひときわ映える黄色の花弁を
広げていました。
4ヤマブキソウ

タチガシワは、4月にも御前山で観察しましたが、これほどまとまって
咲くものは珍しいと思います。
5タチガシワ

ギンランです。
よく似た植物でササバギンランがありますが、多く見られるのはササバギンランです。
6ギンラン

キンランは、群生状態で咲いていました。
7キンラン
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