高山植物の咲き続ける飯豊山
2017 / 07 / 12 ( Wed )
山仲間と飯豊山を歩いてきました。
梅雨のこの時期は計画が立てにくいのですが、この3日間は
最高のお天気に恵まれました。
今回は、御沢登山口から山小屋2泊の日程で、高山植物を
楽しみながらの山歩きです。
1御沢登山口

長い尾根道を登り続けると展望が開け、飯豊山が見えました。
2登山道

歩き始めて間もなく、白いイワカガミが咲いていました。
3イワカガミ白

オオバユキザサは、よく見られるユキザサに比べ、葉など
全体が大きく目立ちます。
4オオバユキザサ

ズダヤクシュ
5ズダヤクシュ

ネバリノギラン
6ネバリノギラン

ミツバオウレン
7ミツバオウレン

ウラジロヨウラク
8ウラジロヨウラク

ツマトリソウ
9ツマトリソウ

オオコメツツジ
10オオコメツツジ

ウワミズザクラが咲いていて、驚きました。
11ウワミズザクラ

タニウツギ
12タニウツギ

ノウゴウイチゴ
13ノウゴウイチゴ

ムラサキヤシオ
14ムラサキヤシオ

オオカメノキ
15オオカメノキ

初日は、三国小屋泊りです。
山並みのグラデーションが墨絵のように幻想的です。
16三国小屋の夕

三国小屋の朝です。
目指す飯豊山が見えます。
17三国小屋展望1

左の高みは、飯豊連峰の最高峰大日岳です。
18三国小屋展望3

オトギリソウ
19オトギリソウ

コケモモ
20コケモモ

コバイケイソウは、今年は外れのようです。
わずかに咲いていた個体も、花は終わりかけていました。
21コバイケイソウ

シラネニンジン
22シラネニンジン

シラネアオイと雪渓
23シラネアオイと雪渓

ハクサンシャクナゲ
24ハクサンシャクナゲ

アカモノ
25アカモノ

マイヅルソウ
26マイヅルソウ

ミヤマキンポウゲ
27ミヤマキンポウゲ

ミヤマクルマバナ
28ミヤマクルマバナ

モミジカラマツ
29モミジカラマツ

清楚な感じのオノエランを、あちこちで見ることができました。
30オノエラン

アカモノとハクサンチドリ
31アカモノとハクサンチドリ

サラサドウダン
32サラサドウダン

ニッコウキスゲ
33ニッコウキスゲ

いつみても感動のヒメサユリです。
34ヒメサユリ

ハクサンチドリ
35ハクサンチドリ

ウズラバハクサンチドリ
36ウズラバハクサンチドリ

飯豊山神社の祀られているピークが、だいぶ近づいてきました。
37飯豊山遠望

イワイチョウ
38イワイチョウ

アオノツガザクラ
39アオノツガザクラ

ショウジョウバカマ
40ショウジョウバカマ

ゴゼンタチバナ
41ゴゼンタチバナ

シロバナクモマニガナ
42シロバナノクモマニガナ

開花前のガッサンチドリです。
43ガッサンチドリ

飯豊山に近づくにつれ、夏道は残雪の雪田に覆われ、雪田のトラバースとなります。
44雪渓

マルバシモツケ
45マルバシモツケ

左手には、大日岳も間近に見えます。
46飯豊山

オオバキスミレ
47オオバキスミレ

ミヤマハンショウヅル
48ミヤマハンショウヅル

ダイモンジソウ
49ダイモンジソウ

ヒナウスユキソウ
50ヒナウスユキソウ

広い雪田の斜面を登ります。
51雪渓

ヨツバシオガマ
52ヨツバシオガマ

ベニバナイチヤクソウ
53ベニバナイチヤクソウ

タカネスミレ
54タカネスミレ

ミヤマダイコンソウ
55ミヤマダイコンソウ

長いアップダウンを繰り返し、最後の鞍部に姥権現 (うばごんげん)
呼ばれる石仏が祀られています。

この姥権現は、昔飯豊山が女人禁制の霊山であったころ、この禁を
破って山に入り、神の怒りにふれ石になった、というような伝説が
あるようです。

今ではかつての女人禁制などうそのように、元気なおばさんたちが
飯豊山を目指しています。
56姥権現

ハクサンフウロが一輪だけ見られました。
57ハクサンフウロ

チシマギキョウ
58チシマギキョウ

ムカゴトラノオ
59ムカゴトラノオ

高山地帯を彩るオヤマノエンドウです。
60オヤマノエンドウ

ハイマツの赤い雄花が目立ちます。
61ハイマツ

ミヤマアカバナ
62ミヤマアカバナ

チングルマ
63チングルマ

コイワカガミ
64イワカガミ

やっと見られました。
イイデリンドウです。
65イイデリンドウ

ムシトリスミレ
66ムシトリスミレ

ハクサンイチゲ
67ハクサンイチゲ

ミヤマキンバイ
68ミヤマキンバイ

ツリガネニンジン
69ツリガネニンジン

カラマツソウ
70カラマツソウ

クルマユリはまだつぼみですが、これから山を赤く彩ることでしょうか。
71クルマユリ
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15 : 00 : 57 | 山歩きと自然観察 | トラックバック(0) |  コメントはこちらから(0)  | page top↑
海浜植物の鹿島灘
2017 / 07 / 02 ( Sun )
鹿嶋市に住む山仲間の案内で、市内を歩いてきました。
鹿嶋を含む鹿行地方は山のない平坦な地というイメージですが、
意外と面白い所があります。
最初に案内された「林城跡」では、土塁や堀の斜面などに、半日陰を
好む植物が多く見られました。

林床でよく見られたのが、ウラシマソウです。
花の時期にはわかりやすいのですが、葉にも特徴が現れていることを
知りました。
1ウラシマソウ

赤い果実をつけたマンリョウも多く見られます。
2マンリョウ

カラタチバナは、暖かい地方に多い植物で、県北の山ではあまり
見かけませんが、ここではよく見られます。
百両 (ヒャクリョウ) とも呼ばれ、上記の万両 (マンリョウ) とともに、
赤い実のつく縁起物の植物といわれています。
3カラタチバナ

「天狗党の墓」では、薄暗い林床にイチヤクソウが咲いていました。
和名の一薬草は、乾燥させて薬としたところから名づけられたようです。
4イチヤクソウ

アリドオシは、別名を一両 (イチリョウ) といい、赤い実をつけた
縁起物の植物です。
長く伸びた鋭いとげがあります。
5アリドオシ

鹿島神社に広がる神宮の森は、長い間神域として守られてきたため、
豊かな森が形成されています。
この森は、茨城県の天然記念物に指定されています。
6神宮の森

鹿島灘は、大洗から千葉県の犬吠埼まで続く太平洋です。
この海岸沿いにもたくさんの海浜植物が見られます。

この時期、海岸はスカシユリで赤く染まっています。
7スカシユリ

花を上向きにつけるスカシユリは、花弁の付け根に隙間が
あり、その先が透けて見えることからスカシユリと名づけら
れたとのことです。
8スカシユリ

スカシユリの近くにオニユリも見られました。
花期がずれるようで、まだすべてつぼみです。
スカシユリと同じオレンジ色の花を咲かせますが、花は
横向きか下向きにつきます。
また、花弁が大きく反り返りくるっと巻くようにつきます。
9オニユリ

ハマナデシコです。
とても野生の植物とは思えず、最初に見たときは園芸種が
逃げ出したものと思いました。
10ハマナデシコ

ハマナデシコは、海岸沿いに自生する植物ですが、その
美しさから園芸種としても栽培されているようです。
11ハマナデシコ

スナビキソウも結構見られます。
一部にはつぼみをつけたのも見られました。
白い花は、同じ仲間で薄紫色の花をつけるホタルカズラに
よく似ています。
12スナビキソウ

ハマボウフウは、海岸の開発などで県内ではほとんど
見られなくなりました。
13ハマボウフウ

ハマボックスは、美しい花をつけることで知られるサクラソウ科の
海浜植物です。
14ハマボックス

日当たりのよい野原などで見かけることの多いヒメヤブラン
ですが、砂地でも生育することを始めて知りました。
15ヒメヤブラン

ヒレハリソウはコンフリーと呼ばれ、ヨーロッパ原産で食用や
薬草として日本に入ってきたようです。
しかし、健康障害が起こることがわかり、厚生労働省では
摂取しないよう注意喚起をおこなっています。
16ヒレハリソウ

帰り際に通ったため池らしき場所に、水草のホテイアオイが
水面を埋め尽くしていました。
ホームセンターで売られているのを見ますが、花は始めて
見ました。
17ホテイアオイ
20 : 27 : 49 | 山歩きと自然観察 | トラックバック(0) |  コメントはこちらから(0)  | page top↑
山歩きのご褒美
2017 / 06 / 24 ( Sat )
梅雨のこの時期、県内の山には簡単には見ることのできない、希少な
植物の花が咲き始めます。
山歩きでこのような植物を見つけると、思わず小躍りしたくなります。

ラン科のクモキリソウです。よく似た植物にジガバチソウがあります。
1クモキリソウ

だいぶ前ですが、じめじめした林内で大きなウィンナーソーセージの
ようなものをたくさんつけた奇妙なものを見つけ、「なんだこれは!」と
驚いた記憶があります。
この植物が、ラン科植物のツチアケビであることは、後で知りました。
緑色の葉をつけず、光合成で栄養をつくり出すことはできません。
腐生植物で、栄養をほかの有機物から吸収します。

これは、ウィンナーソーセージになる前のツチアケビのつぼみです。
2ツチアケビ

花が咲く前の、葉だけを見たときは大して気にも留めなかった植物
ですが、調べていくうちにたいへん希少な植物ではないか、と考える
ようになりました。
そして下見をして様子を観察し、頃合いを見て訪ねたのがこの
キンセイランです。
3キンセイラン

野生ランの中でも、特筆すべきランであると思います。
いつまでもここで咲き続けることを願って、この場を後にしました。
4キンセイラン
20 : 18 : 17 | 山歩きと自然観察 | トラックバック(0) |  コメントはこちらから(0)  | page top↑
茨城の山は面白い
2017 / 06 / 17 ( Sat )
県北の山を歩いてきました。
オオルリやミソサザイの囀る沢沿いの道は、初夏の彩り包まれています。

エイザンスミレを見つけました。
エイザンスミレは、美しい花とスミレの仲間では珍しい切れ込みの深い
葉が特徴です。
しかし、花が終わって出てくる夏葉は、まるで別の植物のような葉が展開
します。

写真中央の濃い緑で切れ込みの深い葉が、この春の開花とともに展開
した葉です。
その左右に見える大きな葉が夏葉です。春の葉と比べると切れ込みも
少なく、まるで別な植物の葉に見えます。
1エイザンスミレ

これは、ショウジョウバカマです。
ショウジョウバカマは、高山から平地まで全国で見られます。
私も3月に裏山で、7月には高山地帯の山歩きで毎年見ています。
花の色にも地域や個体差があり、見て楽しい花です。
ショウジョウバカマは、花を咲き終えると、花茎と呼ばれる茎を
長く伸ばします。
この花茎の長さは花の時期と比べ、倍以上に伸びます。
これはショウジョウバカマが茎を伸ばすことによって、風でより
遠くまで種子を散布するための戦略といわれています。
2ショウジョウバカマ

日陰の湿った斜面にジャゴケがついていました。
ヘビのウロコのように見えることから名づけられたジャゴケです。
3ジャゴケ

クワガタソウです。対生してつく葉が特徴的です。
この上部の葉の付け根に花をつけます。
この写真の花はもう終わりの頃で、花弁は閉じています。
ちょっと触れたら落ちてしまいました。
4クワガタソウ

6月としては珍しく、キク科植物の特徴である頭花をつけた花が
咲いていました。
外来種と見間違うような黄色い花をつけたサワギクですが、
れっきとした日本固有種です。
5サワギク

ムラサキサギゴケです。
匍匐枝 ( ほふくし) と呼ばれる長いつる状の枝を伸ばして、
薄い紫色の花をつけています。
6ムラサキサギゴケ

ミゾホオズキです。
鮮やかな緑の中に黄色い小さな花が目に付きます。
7ミゾホオズキ

チダケサシは、長く伸びた枝にびっしりと花をつけています。
ルーペなどで拡大してみると、ユキノシタ科らしく可愛らしい花です。
8チダケサシ

地上の茎の元につく葉と、茎の途中に3出複葉と呼ばれる葉を出し、
線状で純白の花を咲かせます。

ミヤマカラマツは、茨城県の準絶滅危惧に指定されています。
9ミヤマカラマツ

森から出ると、日当たりのよい所でテイカカズラが咲いていました。
林床で小さな葉をつけたテイカカズラをよく見かけますが、花を
咲かせるのは十分な日光が必要です。
10テイカカズラ
20 : 08 : 24 | 山歩きと自然観察 | トラックバック(0) |  コメントはこちらから(0)  | page top↑
マメヅタとマメヅタラン
2017 / 06 / 15 ( Thu )
山を歩いていると、やや薄暗い林内の樹木などに茎を這わせた
シダ植物のマメヅタをよく見ます。
光沢があり肉厚の丸い葉と見ると、これがシダ植物とは思えません。
しかし、マメヅタは花を咲かせず、胞子で増えます。
これは、コケ植物やシダ植物共通の繁殖法です。

樹皮に着生したマメヅタです。
マメヅタ

これは、ラン科植物のマメヅタランです。
日当たりのよい岩や樹木に着生するランで、人が近寄りにくい場所に
生育しています。
環境省の準絶滅危惧種に指定されている希少種です。
マメヅタラン1

20日前に訪ねたときはまだつぼみでしたが、今日は十分楽しませて
くれました。
マメヅタラン2


20 : 33 : 11 | 山歩きと自然観察 | トラックバック(0) |  コメントはこちらから(0)  | page top↑
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