春近しを感じる鍋足山
2017 / 03 / 18 ( Sat )
常陸太田市の鍋足山を歩いてきました。
今回は、山仲間のシモンさんが計画した鍋足山西側の上高倉町湯草
からのルートを辿ります。
湯草から鍋足山南西部の沢を詰め、鍋足山西部の支尾根に乗ります。
そこから鍋足山には登らず、笹原コースを下ります。
そして、三角点の設置された標高551.5メートルのピークから南東部に
派生する支尾根をピークまで登ります。
ピークからは、少しの間一般ルートを歩き、湯草方面に通じる尾根を
下る周回ルートです。

湯草の集落から、山田川の支流となる小さな沢を詰めます。
1沢

沢から尾根に乗ると、芽吹き前の落葉広葉樹の林間には
ダンコウバイが咲き始めていました。
2ダンコウバイ

スハマソウです。
時期的に多少早いかもしれませんが、わずかに咲いていました。
しかし、6年前にこの場で見た時と比べ、はるかに少なくなっています。

尾根筋とすぐわきの斜面にびっしりと咲いていたスハマソウは、
今日はほんのわずかです。葉もほとんど見られません。

この尾根はほとんど歩く人がいない所ですが、土壌が踏みしめられて
おり、団粒状土壌が破壊されているようです。
この花の存在を知り、ここへ見に来る人が多いのでしょう。
途中につけられたトラロープも、善意でつけたのでしょうが、結局は
このような貴重な植物をせん滅することの手助けをしているのかも
しれません。

絶滅危惧種に指定されているこの可愛らしい花を、どのようにしたら
守ることができるのでしょうか。
3スハマソウ


nabeasi



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20 : 47 : 47 | 山歩きと自然観察 | トラックバック(0) |  コメントはこちらから(0)  | page top↑
花こう岩に彫られた岩絵
2017 / 03 / 04 ( Sat )
茨城の自然100選を訪ねて、かすみがうら市に位置する筑波連山の
閑居山 (かんきょさん) 百体磨崖仏 (まがいぶつ) を訪ねました。
案内板に導かれて閑居山の中腹に入ると、五輪塔が置かれています。
1閑居山

その先には、石仏が斜面に散在しています。
2石仏

周囲は、スダジイやカシ、モミなど常緑樹の林です。
3森林

摩崖仏の彫られた花こう岩や、金堀穴 (かなほりあな) と呼ばれる
洞窟があります。
4摩崖仏

金堀穴は、弘法大師の閑居跡といわれていますが、世俗を離れて
静かに過ごした場所というより、金鉱石を掘り出した穴でしょうか。
5金掘穴

この岩は、筑波山で見られるものと同じです。
中生代から新生代に変わった約6000万年前、地下深くでマグマが冷え
固まってできた花こう岩が、その後の地殻変動で隆起したものです。
6花こう岩

摩崖仏は、花こう岩の岩体に浮き彫りされた岩絵で、薄肉線刻
(うすにくせんこく)
と呼ばれています。
7摩崖仏

摩崖仏は百体観音とも呼ばれ、鎌倉時代に彫られたものですが、
室町時代、そして江戸時代と思われるものもあるようです。
8摩崖仏
17 : 10 : 23 | 茨城の自然100選 | トラックバック(0) |  コメントはこちらから(0)  | page top↑
静かな市境界の山歩き
2017 / 02 / 18 ( Sat )
歩行者専用の橋としては本州一の長さという、常陸太田市の
竜神大吊橋へ行きました。
ただし、吊橋は渡らず第二駐車場からのトレッキングコース歩きです。
1トレッキングコース

すぐにスギの人工林の中の歩きとなり、傾斜を増していきます。
2スギ林

スギの落ち葉の上に、綿毛の付いた種がたくさん落ちています。
これは、ガガイモ科のキジョラン(鬼女蘭)で、渡りをする蝶で
知られるアサギマダラの食草です。
県内では時おり見られますが、茨城県の準絶滅危惧種として
レッドデータブックに記載されています。
3キジョラン

山道でフキノトウを見つけました。
4フキノトウ

「赤岩展望台」と書かれた案内板に導かれ尾根を歩くと、竜神渓谷や
竜神大吊橋を俯瞰できる絶好の展望地に行き着きます。
ここからだと、吊橋からバンジージャンプを楽しむ人たちの歓声も聞こえます。
5竜神大吊橋

常陸大宮市の諸沢集落でしょうか。多分、最奥の集落だと思います。
典型的な山間地の集落で、山の斜面を切り開き、家が建てられています。
6諸沢集落

この辺りは、男体山火山角礫岩と呼ばれる、火山岩の堆積した地層です。
集落の外れに、この火山角礫岩を削り祠が置かれている場所があります。
隣には、馬頭観音像や地蔵尊と思える菩薩像も置かれています。
集落の人たちの、心のよりどころであるのでしょうか。
7祠

トレッキングコースには、鷹取場と呼ばれる標高446mのピークがあります。
この名前のいわれは不明ですが、入口には鳥居が建てられ、ピークには
3個の祠が置かれています。地域信仰の場であったと思われます。
8鷹取場

鷹取場からは林道が開かれ、途中から山道に変わります。
山道を北の明山方面に向かうと、途中の小ピークに三等三角点の
設置された荷鞍山があります。
9荷鞍山

荷鞍山から、常陸太田市と常陸大宮市の市境界に沿って山道が
続きます。
ここは非対称山稜の続く尾根道で、西側が急斜面で切り落ちています。
今日は、このおかめ岩の少し先で引き返しました。
この道を北の明山方面に向かいます。
10おかめ岩
20 : 11 : 16 | 山歩きと自然観察 | トラックバック(0) |  コメントはこちらから(4)  | page top↑
筑波山塊の小さな滝
2017 / 02 / 11 ( Sat )
茨城の自然100選を訪ねて、石岡市の鳴滝 (なるたき) を歩いてきました。
筑波山地は、筑波山の北部から続く山塊と、吾国山から難台山方面の
山塊があります。
鳴滝は、筑波山北東部の難台山から、愛宕山や鐘転山 (かねころばしやま)
に向かう尾根の中腹から流れ出る沢にある小さな滝です。

山道を上がって行くと駐車スペースがあり、そこに「滝見所」と書かれた
簡素な案内板があります。
ここから、上部の滝から沢の様子を見ることができます。
1鳴滝

「滝見所」から滝の入り口まで道路が続いています。
途中には東屋もつくられ、サクラの木も植えられています。
2東屋

地質関係のサイトによると、滝は「砂質・泥質ホルンフェルス」と
書かれています。
これは砂岩や泥岩などが堆積した地層に、高温のマグマなどが
入り込み、熱によって本来の性質が変化した岩ということです。
滝といっても水量は少なく、緩やかな岩石の斜面を滑り落ちる
滑滝 (なめたき) です。
この滝に沿って道がつくられ、手すりが取り付けられています。
3鳴滝

道を上ると、鳴滝不動尊が祀られています。
安政年間の建立とされ、昔は修験者が滝に打たれて修行。
戦争中には戦地に赴いた男たちの、残された家族がお百度参りをして
無事を祈願したとのことです。
4不動尊

滝を俯瞰します。
スギの人工林の間の小さな沢を流れています。
5鳴滝



17 : 01 : 56 | 茨城の自然100選 | トラックバック(0) |  コメントはこちらから(0)  | page top↑
広葉樹の中のハイキング道
2017 / 02 / 04 ( Sat )
茨城の自然100選を訪ねて、笠間市の愛宕山から難台山を歩いてきました。

愛宕山中腹にある駐車場に車を停め、愛宕神社表参道の石段を上ります。
シイやカシ類の大木に覆われた、300段を超える石段を上ると、神社の拝殿
があります。
1表参道

愛宕山の山頂に建てられた愛宕神社は、創建が平安時代初期の大同元年と
伝えられている歴史ある神社です。
2愛宕神社

愛宕山から南は、天狗の森公園が整備され、広い駐車場がつくられています。
ここからも愛宕神社への参道が通じています。
3駐車場参道

天狗の森公園には、地形の起伏を利用し、あたご天狗の森スカイロッジが
建てられ、家族連れなどに利用されています。
4ロッジ

愛宕山から難台山 (なんだいさん) 、その先吾国山 (わがくにさん) までの
ハイキングコースが整備されています。
5ハイキング道.

ハイキングコースを、難台山まで歩きました。
尾根上の小ピークに、南山展望台が建てられています。
6南山展望台

展望台に上ると、尾根上に天狗の森スカイロッジ、その先のピークは
神社の建てられた愛宕山です。
山麗には笠間の街並みが広がり、その先遠くには阿武隈山地の南端、
多賀山地が見えます。
11愛宕山

よく整備されたハイキング道は、ハイカーに交じりトレイルランニングの
人たちも、多くみられました。
7ハイキング道

尾根道の多くは、コナラやシデなどの里山林を構成する落葉広葉樹で、
冬枯れのこの時期、どこからでも市街地を見ることができます。
8ハイキング道

好天に恵まれたこの日、難台山山頂にはたくさんの人たちで賑わっていました。
9難台山山頂

石岡市の街並みの先は、吾国山から派生した尾根、その先には筑波山に
続く、筑波山地が見えます。
11筑波山地
19 : 30 : 53 | 茨城の自然100選 | トラックバック(0) |  コメントはこちらから(6)  | page top↑
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